CONIFAワールドフットボールカップロンドン大会の決勝は、北キプロスとカルパタリヤの一戦。キプロス島在住のトルコ人と、ハンガリー王国時代に住み着いたウクライナのハンガリー人の末裔によるファイナルである。こうして見ると、ヨーロッパではかつてのオスマントルコ帝国とハンガリー王国の勢力地図が現在に至るまで色濃く反映されていることを改めて思い知る。 力強く長いボールでゴールに迫る北キプロスと、丁寧に繋いで攻撃を組み立てるカルパタリヤは、スタイルにおいては対照的なチームであった。ただこの2チームはグループリーグでも対戦しており、そのときは1対1のドロー。実力が拮抗している上に、どちらもフィニッシュに向けてのリスクを冒さない。膠着が続いて90分ではスコアレス、PK戦に持ち込まれた。決勝がPK戦というのは、第一回から3大会連続である。結果に拘るのはどの国際大会も同様と言えよう。カルパタリヤは初出場なの
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