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ブックマーク / blog.livedoor.jp/route408 (7)

  • 炭素文明論 : 有機化学美術館・分館

    7月27 炭素文明論 カテゴリ:書籍 お知らせしました通り、筆者の7冊目の単著”炭素文明論: 「元素の王者」が歴史を動かす ” が昨日より店頭に並んでおります。今回は新潮選書というレーベルで、ちょっと大きめの書店に行かないと売っていないかもしれません。 で、考えてみれば新著が出るよというお知らせだけしてましたが、肝心の中身はどんなかお伝えしていませんでした。ということで簡単に紹介しておきます。 表紙はこちら。 要するに、いくつかの化合物を取り上げ、それがいかに歴史を動かしてきたかを書いております。新潮社の紹介文は次の通り。 料・ドラッグ・エネルギー――「炭素」が世界を支配する! 農耕開始から世界大戦まで、人類は地上にわずか〇・〇八%しか存在しない炭素をめぐり、激しい争奪戦を繰り広げてきた。そしてエネルギー危機が迫る現在、新たな「炭素戦争」が勃発する。勝敗の鍵を握るのは……? 「炭素史観

    炭素文明論 : 有機化学美術館・分館
    tobiaki
    tobiaki 2013/07/27
    「炭素文明論」佐藤健太郎
  • 水道水からヨウ素131検出 : 有機化学美術館・分館

    3月25 水道水からヨウ素131検出 前回、放射性ヨウ素について書きましたが、その後事態はなかなか改善の方向に向かわず、ついに関東各地の上水道からも基準を超えるヨウ素131が検出されました。東京でも水の買い占めが起こり、筆者も今朝学内の生協にいってみたら、大学とは関係なさそうな人たちが大量のミネラルウォーターをかごに詰め込み、レジに並んでいるのを見かけました。 筆者は以前、拙著「化学物質はなぜ嫌われるのか」にて、化学物質の恐怖を煽ってしまった要因の一つは分析機器の進歩だ、ということを書きました。ダイオキシンにしろ水銀にしろ、近年の恐ろしく鋭敏な分析機器にかかれば、空気からも水からもなにがしかの量が検出されます。昔はゼロだと思って安心していたものが、実は微量でも存在していると知ると怖くなってしまうのが人間心理です。 まして放射能は、あらゆるものの中で最も検出しやすいものといっても過言ではあり

    水道水からヨウ素131検出 : 有機化学美術館・分館
  • 酒で超伝導を起こした話 : 有機化学美術館・分館

    7月28 酒で超伝導を起こした話 さて今回は「有機化学」という筆者の守備範囲から外れますが、あまりにも面白い話題があったのでそちらで一書いてみます。 今回の主役・赤ワイン 超伝導と呼ばれる現象があります。絶対零度近くの超低温で電気抵抗が全くのゼロになってしまう現象で、1911年にカメリン・オンネスによって発見されました。 その75年後、突如として世界を揺るがす発見がありました。スイスのIBMチューリッヒ研究所にて、ランタン・バリウム・銅の酸化物がかなりの高温で超伝導を示すことが発見されたのです。やがて組成を変えることによって転移温度(超伝導を起こす温度)はさらに高まることがわかり、世界中の物理学者に大フィーバーを巻き起こすことになりました。この功績により、発見者のミューラーとベドノルツは1986年のノーベル物理学賞を受賞しています。発表から受賞までわずか半年というのは空前の記録であり、今

    酒で超伝導を起こした話 : 有機化学美術館・分館
  • 講演・書評その他 : 有機化学美術館・分館

    7月3 講演・書評その他 さとうです。どうもこんにちは。 先日は日品添加物協会にてマスコミ関係者向けの講演をしてまいりました。一般向けとあまり変わらないだろうと思って行ってみたら、何のことはない筆者よりも専門家の専門家がたくさん来ておられ、ちょっと失敗したなあと思いながらなんとかこなしてまいりました。 まあそれでも「よかった」「化学物質に対して見方が変わった」と言って下さった方もいたので、まあよしとしたいと思います。多くの方と直接に出会い、意見を交わすことはやはり何物にも代え難い経験であり、大変にありがたいことです。 また今月号の「波」(新潮社のの雑誌)にも寄稿させていただきました。内容は畏れ多くも村上陽一郎先生の新刊「人間にとって科学とは何か」の書評です。どう考えても筆者如きが書くには100万年早いのですが、精一杯務めさせていただきました。 村上先生は科学史・科学哲学の第一人者であ

    講演・書評その他 : 有機化学美術館・分館
    tobiaki
    tobiaki 2010/07/14
    「人間にとって科学とは何か」
  • 新刊のお知らせ : 有機化学美術館・分館

    11月11 新刊のお知らせ さとうです。Twitterの方では先行でお知らせしておりましたが、こちらでもいよいよお知らせ。 来年1月16日、単著として3冊目のが出る運びとなりました。今回は新潮新書より発売です。「バカの壁」「国家の品格」などを輩出した名門レーベルよりの刊行、ちょっとドキドキしております。タイトルはまだ仮題ではありますが、 「医薬品クライシス 78兆円市場の激震」 となっております。なかなか真っ正面から凄い題名がついてますが、文字通り現在医薬品業界を揺るがす2010年問題についてのです。ただし中身はそれだけではなく、医薬がどのように創られるのか、副作用とは何か、医薬品はなぜ生まれにくくなったか、そして今後の医薬はどこへ向かうのか、等々なかなか盛りだくさんに詰め込んでおります。 現在、出版へ向けて校正を進めておりますが、編集部からの評判は幸い大変によいようです。書く方として

    新刊のお知らせ : 有機化学美術館・分館
    tobiaki
    tobiaki 2009/11/11
    「医薬品クライシス 78兆円市場の激震」
  • 入試問題に登場 : 有機化学美術館・分館

    5月17 入試問題に登場 カテゴリ:雑記 しばらく更新が滞っておりました。結構帰りが遅くなってしまうのと、原稿の〆切が3つ、直しが2つ、単行も書くといった案配で、ちょっと手が回りませんでした。忙しい時に限って仕事がさらに押し寄せる、これがいわゆるマルコフニコフ則というやつです。 近況を書いておくと、現在の通勤に1時間半かかる状況を脱するため、柏に引っ越すこととなりました。ちっとでも時間を確保できればというところです。 東京化成様のサイト及びニューズレター「TCIメール」で連載している「化学よもやま話」は、おかげさまで好評とのことです。4回で終了の予定が、延長という方向で話が進んでおります。みなさまの応援感謝です。 あと、筆者の「化学物質はなぜ嫌われるのか」が、奈良学園中学という学校の国語の入試で使われたのだそうです。試験問題には著作権は適用されないと聞いていたんですが、ほんとにそうなんで

    入試問題に登場 : 有機化学美術館・分館
    tobiaki
    tobiaki 2009/05/18
    「化学物質はなぜ嫌われるのか」/良書。
  • 汚染米事件のこと : 有機化学美術館・分館

    9月13 汚染米事件のこと カテゴリ:化学物質 三笠フーズによる汚染米事件が世間を揺るがしています。下のエントリで書いたようにパソコンが入院中で、テレビが見られなくなっていたためあまりよく事情を把握していなかったのですが、ネットでざっとチェックする限りでは、例によって報道のあり方に疑問が感じられます。 事件を起こした三笠フーズの体質、チェックが甘かった農水省の責任は問われるべきで、これは議論の余地がありません。太田農水相の言うとおり「健康に影響はない」としても、基準を満たさない米を用に回し、隠蔽工作を行っていたのは悪質極まりなく、社会的責任を追及されてしかるべきでしょう。 で、実際問題として我々にどの程度のリスクがあるのか――とここが一番の関心事であるはずなのですが、どうもここの報道がおかしいように感じます。マスコミ報道では1月の毒餃子事件で印象に植え付けられた「メタミドホス」が一番大き

    汚染米事件のこと : 有機化学美術館・分館
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