halさんの問いかけに対して、まじめに考えなければならないと思っているのですが、連休の最中で落ち着いて時間が取れませんので、今日はいくつかキーになると思われる教育・研究現場にまつわる「伝説」を思い出して書き留めておきたいと思います。 その1; 大学の教育は研究者でなければできない。 大学で教えられるものが、高校までとは違ってまだ教科書に書かれるほど成熟・安定してはいなかった時代には、大学で教えられるようなことは教科書にも載っておらず、研究の現場で起こっていることが研究者から学生にダイレクトに伝えられた時代もあったのでしょう。そういう時代には、大学で教育することができるのは現場で研究する人間でなくては無理だったのかもしれません。 私も大学に入った頃にはそういうふうに思っていたこともありますが、その後アメリカを中心に作られている充実した教科書を見るたびに、この伝説は日本の大学教員が教育にまじめ