管理職と交流 チューター制度も 離職率が高い介護職。原因は、給与の低さや、仕事の大変さだけではない。介護以外の業務に追われたり、仕事の悩みを相談できる相手がいなかったりすることも大きい。その対策に工夫を凝らし、職員の定着に効果を上げている介護現場を取材した。(安田武晴、写真も) コンピューターを活用 さいたま市の訪問介護事業所「やさしい手 大宮店」。サービス提供責任者の嶋村奈津美さんがパソコンのキーをたたくと、ある高齢者の情報が画面に現れた。いつ、どのくらいの時間、訪問介護を希望しているかが一目で分かる。操作を進めると、約90人の登録ヘルパーの中から、条件に合う人が瞬時に見つかった。 訪問介護事業所では、パートで働く主婦などの登録ヘルパーが、主な働き手だ。ヘルパーにとって、希望する時間に仕事が入り、効率よく複数の利用者宅を訪問できることが大切だ。そこで、「やさしい手」(本社・東京都目黒区)