ニューヨークを拠点に活動する現代アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)が、2年ぶりとなる個展を東京・渋谷のナンヅカ(NANZUKA)と六本木のペロタン東京(PERROTIN TOKYO)で6月30日まで開催中だ。 アメリカ・オハイオ州生まれのダニエルは、“フィクションとしての考古学(Fictional Archeology)”をコンセプトに彫刻作品からペインティング、インスタレーション、映像作品まで手掛ける38歳のアーティスト。生まれながらに色覚異常(色盲)を持つことから、作品の多くが白と黒を基調とし、素材に石灰や火山灰、ガラス、黒曜石を使用するなど、デカダンな作風で知られる。しかし、近年では色覚補正メガネをはじめとした医療の発達とスタジオチームの手助けもあり、フルカラーの作品も発表。「パブリックスクール(PUBLIC SCHOOL)」のランウエイセットを手掛け、