今月9日に北海道紋別市にある北海道立オホーツク流氷科学センターが発表した写真コンテストで最優秀賞に選ばれた作品が「命を冒涜している」「倫理的におかしい」と物議を醸している。「征服」と題された、横たわるクジラの死骸の上でガッツポーズを取る男性の写真である。同センターは15日付けで出展者が受賞を辞退したことを謝罪文とともに発表し、事態の沈静化を図ったようだが時すでに遅し、ネットをはじめ大炎上を引き起こしている。 ■事の経緯 今回開催された「オホーツクの四季」写真コンテストは、今年で25年目となる催しで、地域のアマチュアカメラマンをはじめ自然写真愛好家から多数の応募がある。同センターでは「オホーツクの声を聞き写真で伝える物語」と副題を掲げているが、陸にうちあげられたクジラの死骸に乗ってガッツポーズをしてみせることがその目的に繋がるのだろうか。 北海道新聞は選出した理由をこう報じている。 「北見市