2019年にイスラエルへ出張したとき、訪問先である同国人との面談中に本題から外れてクルマの話になった。私がかつて自動車メーカーに勤務していたと話すと、相手は「今はどのブランドに乗っているのか」と聞いてきた。私は「東京に住んでおり、残念ながらクルマを売った」と答えた。電車やタクシーを使えば、さほど不都合はない。 「近場なら電気自動車(EV)のほうが速いんじゃないか」 「いや駐車場の問題もあるけど、日本では軽自動車の方が根強い人気でね」 「米国みたいに長距離を移動するならまだしも、なぜ日本はEVに切り替えないんだ?」 「いやいや、電池の生産も問題があるし……」 「ということは、日本の自動車メーカー各社はガソリン車の未来にベットしているのか」 「いや、そうではないし、昔から日本だってEVを生産している。EVが全くないわけではない」 「では、なぜEVにシフトしないんだ」 「いや、雇用の問題もあるし
“ワイガヤ”をオンラインで再構築するHondaの挑戦──Withコロナ時代のイノベーション創出法 イノベーション創出プログラム「YG Innovation Facilitator」オンライン版 前編 新型コロナウィルス(COVID-19)の影響は、企業の働き方に大きな影響を及ぼしており、多くの企業でテレワークが導入される動きが加速しております。 私たち本田技研工業株式会社(以下、Honda)で実施している、新事業や新サービス創出を目指すイノベーション創出プログラムYG Innovation Facilitator(以下、YGIF)も、これまで基本としてきた15名前後よる対面でのワークショップが2020年2月頃から継続が難しくなりました。 このような環境の中Hondaは、2020年4月に、在宅の600名(150グループ)の従業員をビデオ会議システムで結ぶことにより、5日間の新サービスアイディ
アジャイル(俊敏)なソフトウェア開発手法として誕生した「Scrum(スクラム)」が今、組織にイノベーションを起こすための手法として着目され、その利用が広がっている。今なぜScrumが重要視されるのか。Scrum誕生の理論的基盤になった論文を執筆した一橋大学の野中 郁次郎 名誉教授と、Scrumを生み出したジェフ・サザーランド博士に聞いた。(聞き手は志度 昌宏=DIGITAL X編集長、文中敬称略) ――サザーランド博士は、野中 郁次郎 名誉教授らが1986年に執筆された『The New New Product Development Game(新しい新商品開発ゲーム)』に触発され、ソフトウェア開発手法の「Scrum(スクラム)」を確立されたわけですが、論文を読まれた第1印象は、どうでしたか。 ジェフ・サザーランド博士(以下、サザーランド) 私は1983年から、種々の会社でコンピューターシ
週刊ダイヤモンド特集セレクション 「週刊ダイヤモンド」の特集バックナンバーから、タイムリーな記事を再編集してお届けします。 バックナンバー一覧 『週刊ダイヤモンド』5月11日号の第1特集は「人事大激変~あなたの評価、給料が危ない~」です。いま、人事の領域に科学的手法を取り入れる最先端人事部が激増しています。評価・給料の決め手が公平で客観的なものになればなるほど、働き手にも「生産性アップ」という覚悟を強いることになります。(本記事は特集からの抜粋です) 人事のプロや経営者の間で「掛け値なしにすごい!」と評判のチームビルディング理論がある。 FFS(Five Factors & Stress)理論は、個性を決定する「五つの因子」と「ストレスの強弱」をスコア化することで人と人との相性を測定し、生産性を上げる最適チームを編成する際の土台とする考え方だ。リクルートやホンダの研究所など大手企業を中心に
経済産業省は2019年4月8日、「第3回 自動車新時代戦略会議」を開催し、クルマの新たな社会的価値と将来の社会像や将来モビリティ社会構築に向けた当⾯の取組みなどについて、議論・検討を行っています。 "CASE"がもたらすクルマの新たな社会的価値と将来のモビリティ社会像は、 "エネルギーインフラ"としてのクルマ "移動ソリューション"としてのクルマ "⾛る情報端末"としてのクルマ の3つのクルマの実現に向けて、"CASE"のシナジーを追求し、クルマと社会の融合を深化していくという方向感を示しています。 将来モビリティ社会構築に向けた対応の⽅向性では、民間が中心となり、業界⼤の協調領域の深化・拡⼤を図り、他業種や地域との協働を推進。行政側は、業界⼤の協調領域拡⼤や他業種等との協働の後押しや、ビジネスフレンドリーなインフラ・制度整備を図っていくとしています。 自動車の深化・拡大のイメージを、業界
TOP スペシャルコンテンツ CGWORLD Entry vol.22 特集テーマは「×CGで広がる世界」。 3/28(木)に電子版、4/4(木)にペーパー版がそれぞれ発行開始! 2019/03/26 PR CGWORLD Entry vol.22 特集テーマは「×CGで広がる世界」。 3/28(木)に電子版、4/4(木)にペーパー版がそれぞれ発行開始! CGWORLDが提供する、"CGを学ぶ、仕事にしたい人のためのフリーペーパー"『CGWORLD Entry』の第22号の発行が決定!電子版は3/28(木)より配信をスタート(※リンクは当ページにて)、ペーパー版は4/4(木)より順次配布を開始する。特集テーマは「×CGで広がる世界」。 映画やゲームなどのエンタテインメント向けコンテンツを中心にこれまで活用されてきた3DCGだが、技術の進化と共に次々に新たな分野で活用が進んできている。ファッ
完全自動運転車の開発でリードする、グーグルの兄弟会社ウェイモ(Waymo)。日本企業の勝ち筋はどこにあるのか? by Motoki Kobashigawa2018.11.14 50 22 10 0 アルファベット傘下のウェイモ(Waymo=グーグルの兄弟会社)は、自動運転車開発の先駆け的な企業だ。2005年のDARPAグランド・チャレンジ(ロボットカー・レース)に参加していたスタンフォード大学の研究チームが中心となって、2009年にグーグルの一部門として設立。2016年に分社化して現在のウェイモとなった。 2012年にはネバダ州で自動運転車専用のライセンスを初めて取得し、その後、フロリダ州やカリフォルニア州でも公道実験を実施している。2018年3月にはアリゾナ州フェニックス郊外で、セーフティ・ドライバーが同乗しない、一般向けの完全無人タクシーの試験運行を開始。10月には、公道での自律自動車
トヨタも取り組む次世代モビリティ戦略の一手、「MaaS」とは何か?:DeNAが徹底解説(1/3 ページ) 自動運転やコネクテッドカーといった自動車技術の発展と同時に、ライドシェアに代表されるサービスとしての乗り物「MaaS(Mobility as a Service)」への関心が高まっている。このMaaS市場に向けて各種モビリティサービスを手掛けるディー・エヌ・エー(DeNA)が、MaaSの概要とその可能性について事例などを交えて解説した。 MaaS(Mobility as a Service)とは? 市場動向や事例、可能性を解説 都市交通における渋滞や、物流のドライバー不足といった社会問題の解決策として期待が寄せられる「MaaS(Mobility as a Service:サービスとしてのモビリティ)」。その市場は、2050年に約331兆円規模になるともいわれており、自動運転、ライドシェ
カリフォルニア大学バークレー校が、自律自動車に搭載されたカメラの録画した映像10万本からなる「BDD(Berkeley DeepDrive)100K」と呼ばれるデータセットを公開し、ダウンロード可能とした。 似たようなデータは以前にも発表されている。たとえばバイドゥ(Baidu)は3月に非常に多くのデータをリリースしたが、BDD 100Kのデータ量はその800倍だ。 1 本約40秒の映像はすべて米国の道路で撮影されたもので、ラベル付けされた対象物がたくさん映っている。102万1857台の車、34万3777本の道路標識、12万9262人の人間、179本の列車などだ。車線表示と走行可能な領域は映像の中で色付けされており、おおよその走行経路も示されている。 こうしたデータがより多く提供されるようになれば、自律運転技術の進歩はより加速するだろう。今回のBDD 100Kの公開は、自律運転自動車の業界
暗黙知と形式知の相互転換を核とする知識創造理論は日本発の経営理論として世界的にも知られている。その提唱者、野中郁次郎氏に、イノベーションが続々と起こり、社員全員が働き甲斐を感じ、いきいきと仕事に向かえるような企業組織のあり方を語ってもらった。 目次 「俊敏なスクラム」とは サイエンスよりアートを 仲間に対する「共感」が鍵を握る 今こそアメリカ企業に学べ 「俊敏なスクラム」とは これからの組織を考える際の重要なキーワードの1つが「スクラム」だと私は思います。ラグビーでフォワードが肩を組んで押し合う、あのスクラムのことです。 洋の東西を問わず、現在、企業においてはそれぞれが専門と担当領域をきっちり分けながら、分業制で仕事を進めるというやり方が主流になっていますが、スクラムはそれとは逆で、それぞれが専門と担当をもちながらも、緩やかに連携し、関係性を深めながら、機動的に仕事を進めていくスタイルを指
ワールドカフェ方式とは新しい「話し合いの手法」です。就活でよくおこなわれるグループディスカッションやディベートといった方法と同じ仲間だと思ってください。 1995年にアニータ・ブラウン氏とデイビッド・アイザックス氏によって開発・提唱された比較的新しい話し合いの手法なのです。 ワールドカフェ方式という名称の由来ワールドカフェ方式が開発されたのは、アニータ氏とデイビット氏が、1995年当時世界的に関心が寄せられていた知的資本経営に関わるリーダー達に話し合いをしてもらうため、自宅に招いたのがきっかけでした。 予定では雰囲気の良いテラスで話し合いをしてもらうはずだったのですが、雨が降ってしまい外ではできなくなってしまいます。それでも、どうしたらよい雰囲気のなかで話し合いを進めてもらうか、という点を考えて室内を模様替えし、両氏はカフェのような居心地の良い空間を作り上げました。 居心地の良い空間に招か
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「日本の技術は世界一」と呼ばれたのも今は昔。家電製品をはじめ多くの分野で海外企業の後塵を拝しています。無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ〜おんさんは、米国・テスラモーターズについての記事を紹介しつつ、トヨタや日産といった日本の自動車メーカーは、「iPhone」の登場で完全に市場から淘汰された日本の「ガラケー」と同じ事態に陥る可能性を指摘。その理由を「技術ではなく、自動車メーカーの構造にある」と分析しています。 日本車はガラケーと同じ末路をたどるのか? 「日本車はガラケーと同じ末路をたどるのか?」を読んで感じたことを、2日続けて書いています。 テスラという会社は、提携先の修理工場を持たず全て自前でやっているということを書きました。このスゴさを理解するためには、自動車の流通について知っておく必要があります。自動車ってトヨタとか日産の工場で製造されたら全国各
ホンダは2017年4月14~23日に開催されている「ニューヨークオートショー」で、クラリティ(CLARITY)のプラグインハイブリッド自動車(PHEV)と電気自動車(EV)を世界初公開した。 ニューヨークオートショーで世界初公開 ホンダは2017年4月14~23日に米国ニューヨークで開催されている「ニューヨークオートショー」で、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)「CLARITY PLUG-IN HYBRID(クラリティ プラグイン ハイブリッド)」と、電気自動車(EV)「CLARITY ELECTRIC(クラリティ エレクトリック)」を世界初公開した。 両車種は、2016年3月に発表した「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」と共通のプラットフォームを使用した。世界初となる同一プラットフォームにPHEV、EV、燃料電池車(FCV)の電動パワートレインを取
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