1969年から続く子供向け教育番組「セサミ・ストリート」には、お馴染みのビッグバードやバート&アーニーといったキャラクターの他に、様々な問題に向き合う子どもたちのために限定で登場するスペシャル・キャラクターがいます。 子どもにもわかるように、そして決して同情してもらうためのお涙頂戴ストーリーではなく、理解してエンパシーを育てる(このempathyという言葉、ピッタリ来る日本語が思いつかないくらい今の日本に欠けているものだと思うのでこのまま使います)ために登場して、他のキャラクターやゲストと絡みます。 私が初めて目にして画期的だなと思ったキャラクターは、小さい頃に受けた輸血が原因で、HIV/エイズになったという設定のKamiキャミというキャラクター。性別はおそらく女の子で、ちょっとスペイン語のアクセントのある英語をしゃべる不思議っ子。 アメリカでもエイズは発覚当初、同性愛者やドラッグ常用者の