液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)は9日、2016年度中に全従業員の3割に当たる約4700人を削減すると発表した。 韓国や中国勢との競争で厳しい経営環境が続いているためだ。 国内では今年3月末の約5700人から約5100人に減らす。海外では、中国にある複数の子会社を中心に、約1万人から約5900人へと大幅に削減する。 JDIは近年、米アップルや中国スマートフォンメーカーの受注が伸びず、16年3月期連結決算で税引き後利益が2期連続となる赤字となった。9日に発表した9月中間連結決算も、本業のもうけを示す営業利益が21億円の赤字(前年同期は105億円の黒字)に転落した。 ただ、足元では受注が回復するなど、業績は持ち直している。リストラによって経営基盤を強化し、17年3月期での黒字転換を目指す。