ネットにつながる家電など「IoT機器」を経由する新手のサイバー攻撃に悪用される恐れがあるとして、パソコン周辺機器大手のアイ・オー・データ機器(金沢市)は2日、一部製品の販売停止を決めた。パソコンなどに比べセキュリティーが弱いIoT機器を狙ったウイルスに感染するリスクがあるという。 販売を停止する製品は「Wi―Fiストレージ ポケドラ」。無線LANの電波を出すルーター機能や、スマホのデータ保存機能を持つ機器だ。2013年9月に発売され、国内全体で2万2800台出荷されているという。機器に保存した情報を抜き取られる可能性もあり、店頭から商品の回収を始めている。 所有者には、感染を防ぐ修正プログラムを配布する予定で、それまではルーター機能を使わないよう呼びかけている。同社は「重大な事態と認識しており、商品のチェックが甘かった」としている。 ポケドラへのウイルス感染は、…