【ニューヨーク共同】今月末で退任する国連の潘基文事務総長は16日、国連本部での最後の記者会見で、2期10年の在任中、最大の人道危機を引き起こしたシリア内戦を打開できなかったことに無念さを表し、アサド政権軍が制圧した北部アレッポの現状について「地獄と同じだ」と述べた。 潘氏はシリア内戦について「胸が張り裂ける思いだ。われわれはシリアの人々を見捨ててしまった」と話し、国連や国連安全保障理事会がシリアの平和と安定に向け十分な役割を果たせなかったことを悔やんだ。 韓国出身の潘氏は次期大統領選への立候補が取り沙汰されているが、出馬するかどうかについて明言を避けた。