慶尚南道咸安(キョンサンナムド・ハムアン)の末伊山(マリサン)13号古墳で、韓国で初めて発見された、蓋石に刻まれた星座の穴。南斗六星をはじめとする伝統星座が正確に表示されている。咸安にあった阿羅伽耶(アラカヤ)は日本との交渉で中心的な役割を果たした。(写真=韓国文化財庁) 記録は生命だ。棺の蓋が閉められていても記録があれば永遠の命を得ることができる。記録されていなければ最後にはかすんでいってしまう。どれほど輝かしい文明や歴史であっても避けられない宿命だ。そう、「忘れられてしまった鉄の帝国」伽耶のように。どうして伽耶はそこまで記録を無視したのだろうか。古代国家の記録は完全ではないが、どうして高句麗のような碑文さえ残さなかったのだろうか。 おそらく最後まで中央集権化を成し遂げられなかったことが最も大きな原因だったかもしれない。小国連合体としては、ある一国の目立った行動がなかなか容認されなかった