兵庫県上郡町で27日夜にあった「第40回かみごおり川まつり」の花火大会で、打ち上げを担当した業者ら11人が増水した千種川の中州に一時取り残された。川に渡した仮設の橋が水没したためで、上郡消防署員が救助し、けが人はなかった。 町などによると、花火は午後7時半から8時半すぎにかけて、同町上郡、上郡橋南側の中州(長さ約300メートル、幅約100メートル)から打ち上げられた。終了後、業者らが引き揚げようとしたが増水で橋を渡れず、午後9時に同消防署に救助要請。消防隊員は作業員らを橋の手すりにつかまらせ、数人ずつ川岸へ誘導した。 この日、花火会場近くの千種川の水位は、降雨の影響で午後8時の1・02メートルから同9時には1・66メートルに急上昇。上郡町の担当者は「橋の水没は想定していなかった。今後は上流の降雨状況も含め判断したい」と話した。(伊藤大介)
子どもの貧困対策や地域交流の促進などを目的に、「子ども食堂」が全国各地に広がっている。明石市では、市が運営資金を助成する財団を立ち上げて設置を支援し、全28小学校区に38カ所の子ども食堂ができた。行政が主導し、全小学校区にそろうのは全国でも珍しいという。明石の子ども食堂を訪ねると多様な展開が垣間見えた。(勝浦美香) 「子ども食堂」という名称は2012年ごろから使われ始めたといい、子どもの貧困対策として注目を集め、支援団体による今年の調査では全国に約2300カ所あった。 来春に児童相談所を開設する明石市は、子どもを取り巻く問題への「気づきの拠点」にしようと、16年から全小学校区での展開を目標に設置を支援している。今年5月に「あかしこども財団」を設立。運営団体に対し年70万円を上限に食材や備品などの費用を助成する一方、公民館などの積極活用を進めた。結果、16年3カ所だったのが今年11月には38
任期満了に伴う兵庫県川西市長選は21日投開票され、無所属新人で元同県議の越田謙治郎氏(41)が、無所属新人で元川西市議の森本猛史氏(38)=自民推薦=を破り初当選した。県と県内41市町で最年少の首長となる。投票率は51・70%。前回は無投票で、4人が争った2010年の前々回より3・79ポイント下がった。 市長選を巡っては、現職の大塩民生氏(72)が3期目の今期限りでの退任を表明し、森本氏を後継指名していた。選挙戦で越田氏は、全事業の再検証をはじめとする行財政改革や情報公開の徹底、市民との対話重視を強調し支持を広げた。森本氏は現市政の継続を訴えたが伸びなかった。 越田氏は02年から川西市議を2期務めた後、11年の県議選(川西市・川辺郡選挙区)で当選し、2期目途中の今年7月に辞職。昨年7月に民進党(当時)を離党した。県内の最年少首長は現在、加古川市の岡田康裕市長(43)。 32人が立候補した川
兵庫県加古川市の別府港と播磨町の国鉄(現JR)土山駅などを結んだ別府鉄道の軌跡をたどる企画展「別府鉄道と近代社会」が加古川総合文化センター(同市平岡町新在家)で開かれている。往時の写真や貴重な資料58点が並ぶ。11月11日まで。(津田和納) 同鉄道は1921(大正10)年に開業。肥料メーカー「多木製肥所」(同市)の創業者・多木久米次郎が、自社製品の鉄道輸送を目的に計画した。野口線と土山線があり、沿線の工場の製品や旅客の輸送も含め、地域の交通の主体となった。 最盛期の60年代には年間22万トンの貨物を運び、潮干狩りなどが楽しめた「別府の浜」の観光にも力を入れた。だが、マイカーやバスの発達で、次第に乗客は減少。84年1月に廃止された。 会場では、別府鉄道と多木製肥所の歩みをパネルで紹介。衆議院議員などを務めた多木久米次郎の演説内容をまとめた資料には、「交通網を築くことで、地域の発展につなげたい
神戸市の久元喜造市長は3日、甲南大学法科大学院の講義で、赤字が続く市営地下鉄海岸線について「ランニングコストさえ賄えておらず、政策の失敗としか言いようがない」と断言する一幕があった。昨秋の市長選では、日本維新の会が推薦した候補の応援演説で、同党幹部が大阪市営地下鉄の民営化を実績として挙げ、海岸線などについて「税金が本当に神戸の成長に使われているのか」と批判していた。 久元市長は「海岸線は1日の乗客が13万5千人で採算が取れるとして建設されたが、ショッピングモールの開業で少し増えても5万人余りしか乗っていない」と指摘。「地下鉄は借金をして造り、料金で回収するが、借金の利子どころか運行経費すら賄えていない。民間なら即運行中止だが、自治体だから事業を中止するわけにはいかない」とした。現在は中学生以下の無料パスやイベントなどで利用者増に取り組んでいる。 市長は「合理的な政策判断には役所内の漫然とし
阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは27日、そごう神戸店(神戸市中央区)の名称を、2019年10月1日に「神戸阪急」に切り替えると発表した。同店が神戸・元町から現在地に移転して今年で85年。地元ファンに長年親しまれてきた「そごう」の屋号が三宮から消える。 阪急阪神百貨店は、来月から約1年かけて、同店の本館地下1階の食品フロアを大規模改装することを明らかにした。第1弾として来月末に洋菓子売り場を刷新する。 屋号変更はグループ内の事業再編に伴うもので、同店の運営をH2O子会社のH2Oアセットマネジメント(大阪市)から阪急阪神百貨店に移す。同様に、西武高槻店(大阪府高槻市)も「高槻阪急」に改称する。 阪急阪神百貨店の荒木直也社長は27日、「阪神」でなく「阪急」に切り替える理由について「阪神は地域密着型で、阪急は広域型の店舗。梅田本店を核として関西の商圏を広げるには
イコカじゃなくてマサカ!? 改札でピッとできません-。神戸市灘区の街中と摩耶山を結ぶ「まやビューライン(VL)」(摩耶ケーブル、摩耶ロープウェー)を応援する会が2018年度の会員を募集している。入会すれば、そこはかとなく交通系ICカードに似た紙製フリーパスを発行。4月から会員の受け付けを担当する山上の観光施設がパスのデザインを一新した。会員向けイベントも開催して摩耶山の魅力をPRする。(上杉順子) まやVLは市の外郭団体「神戸すまいまちづくり公社」が運営。阪神・淡路大震災で運行休止となり、再開された01年に結成されたのが、応援する会「まやビューラインサポーターの会」の前身だった。 同会の事務局は同公社だが、摩耶ロープウェー「星の駅」の観光施設「モンテ702」が18年度から会員の申し込みを受け付けることに。同施設の運営を請け負うデザイン事務所代表の慈(うつみ)憲一さん(50)=同市灘区=が「
安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなった自民党総裁選(20日投開票)の対応を巡り、同党兵庫県連の一部の議員が反発している。11日に神戸市を訪れた石破氏を支援する県議や神戸市議らが、安倍氏の側近で同県連所属の国会議員から圧力があったとSNSなどで告白。「なぜ正々堂々と論争で勝負しないのか」と憤る。 同県連所属の複数の議員によると、この国会議員は西村康稔官房副長官(兵庫9区)。総裁選告示後、西村氏から神戸市議らに連絡があり、石破氏への支援を控えるよう求めたとされる。 今回の石破氏の神戸入りを支援した神戸市議は自身のフェイスブックで「官邸の幹部でもある、とある国会議員から、露骨な恫喝、脅迫を私達地方議員が受けており、石破茂候補を応援する決意を固めました」と表明。別の議員は「そこまでして官邸にこびる必要があるのか」と怒りをあらわにした。 石破氏は10日の本格的な論戦開始後、地方行脚の訪問先と
10代の娘にわいせつな行為をしたとして、兵庫県警が監護者わいせつの疑いで、県東部の警察署に勤務する40代の巡査長の男を逮捕していたことが31日、捜査関係者への取材で分かった。 男は監護者としての影響力を利用し、わいせつな行為をした疑いが持たれている。娘は児童相談所に保護されているという。児相から通報を受けた県警が8月30日に男を逮捕した。容疑を認めているという。 親などの監護者が立場を利用し、18歳未満の者に対してわいせつな行為に及ぶ「監護者わいせつ罪」は、「監護者性交等罪」とともに昨年7月施行の改正刑法で新設された。暴行や脅迫がなくても成立し、同法で旧強姦(ごうかん)罪から改められた強制性交等罪などと同様、被害者からの告訴がなくても起訴することができる。
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