出版社が電子出版(電子書籍)に踏み切れない3つの理由というのがあるんだが、まぁ、出版関係者にとっては常識なんだが、 1)見かけの売上高が減る 電子書籍にしたときに最もカットできるのは印刷費だ。1冊の本に占める印刷費の割合はおよそ15%~30%。 2)「カラ売り」による決算ができなくなる この再販制度をどんどん(悪い意味で)活用していくと、決算前の直前、たとえば3月に大量の新刊を出し、書店に仕入れてもらっていったん仮の売上と利益を計上する。そして決算期をまたいでから返本を受け付けて、そこで損失を計上するのだ。そして次の3月が来たら、また大量の新作を出すということを行う。これを僕は「出版社のカラ売り」と呼んでいる。 3)カラ在庫によるバランスシートの偽装ができなくなる 本の実際の「原材料」は知恵なり知識という無形財だ。だから、在庫が積み増しされていったり、倉庫に膨大な在庫があっても、評価減をす
電子書籍の普及が進む中、大阪府立大学(本部・堺市中区)で、教科書の電子書籍化に向けた実証実験が進められている。今年6月から一部の学生を対象に、電子化した教科書を収めたタブレット端末を配布。デジタルならではの検索機能に加え、教科書の重さから解放されることが、学生にとって最大のメリットだ。一方で出版社の側には、電子化による教科書の“価格破壊”への懸念も広がる。これに対し、タブレットを提供し二人三脚でプロジェクトを進めるシャープは、府立大での実験成果を踏まえて全国の大学に普及させたい考えだ。(戸津井康之)教科書すべてに動画、国家試験問題集も 「重たい教科書を持ち運ばなくて済むようになったのは便利」。タブレットを使い始めた学生たちからは、このような歓迎の声が上がっているという。 府立大では6月、総合リハビリテーション学部で臨床実習中の4年生80人に、11月末までシャープ製のタブレットを貸与。10月
中公新書今月の新刊。読んだ。 昭和陸軍の軌跡 - 永田鉄山の構想とその分岐 (中公新書) 作者: 川田稔出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/12/17メディア: 新書 クリック: 17回この商品を含むブログ (23件) を見る疲れた。非常に読みにくくストレスフルな書物であり、精神衛生上よくない。この辺りの本については、 http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20080706/1215350715 の勉強をしているときに、結構、たくさんの本を読んだのだけれども、この本にはほとほと疲れた。 読みにくさの理由については、2点ほど挙げられる。まず一つ目。社会経済情勢、あるいは政治情勢すらをも捨象して、とにかく昭和陸軍(とりわけ軍務官僚)を中心とした記述がぶれることなく貫かれていること。たとえば、1939年「独ソ不可侵条約」が締結されたことをきっかけに平沼騏一郎
世界初のiPad新聞「The Daily」が2年であえなく廃刊...中の人が見た創刊の修羅場2012.12.04 13:00 satomi ルパート・マードックがジョブズと手を組み鳴り物入りで創刊したiPadオンリーの日刊紙「The Daily」が2年を待たずに廃刊決定です。 オンラインで無料で出回ってるニュースが多かったので、あえて有料で買う理由もなかった、ということでしょうか...。 あの中で何が起こっていたのか? 創刊の修羅場を内側から見守ったピーター・ハー(Peter Ha記者。今はGizmodoのエディター)が語ります。 僕はThe Dailyに雇われた19番目の社員だった。テック担当エディターとして初出社したのは2010年11月1日、創刊は翌月に迫っていた。あれは本気でビビった。 「あのデビルのところで働くのか」と友だちにも言われた。 単に50丁目(タイム本社)の地獄から逃れた
今回、WEBCRE8.jpの優さん企画の#LOVEFONT Advent Calendar 2012というイベントにお誘いいただきました。 愛するフォントの魅力を語る・詳しくなくても構わない、と優しい声をかけていただいて勇気がでたので、私も参加させていただくことになりました。 今回の企画、Advent Calendarと#LOVEFONTについては、WEBCRE8.jpさんの記事をご覧ください。 2012年、今年こそはAdvent Calendarに参加しよう!! |WEBCRE8.jp#LOVEFONT | WEBCRE8.jp#LOVEFONT Advent Calendar やさしさゴシックって…?その名の通り、やさしい雰囲気の「やさしさゴシック」。 好きなポイントはいろいろあるのに、そのフォントについて知っていることは、とても少なかったので調べてみることにしました。 やさしさゴシッ
■TOKYO本屋さん紀行 発売日:11月28日 出版社: 玄光社 価格: 1,260円 新しい本が見つかる、懐かしい思い出に出会える 素敵な本屋さんへ出かけてみませんか? 考えるヒントをくれる、暮らしを新しくしてくれる、 知らない世界に出合える、「美」について考えさせてくれる そんな、いつも発見のある本屋さん、厳選22店を紹介 詳しくはこちら(玄光社のサイトへ移動します) ■TOKYOブックカフェ紀行 発売日:11月28日 出版社: 玄光社 価格: 1,260円 至福の1杯と、ひらめきを与えてくれる 1冊に出合いに行こう お気に入りの本と、心を満たす1杯のコーヒー くつろぎとインスピレーションに満ちた、贅沢で自由な空間 自分だけのとっておきのブックカフェを探しにいきませんか? 詳しくはこちら(玄光社のサイトへ移動します) ■TOKYO BOOK SCENE 発売日:11月28日 出版社:
以下は終了 2012年7月25日(水)15:00-17:00 電子出版再構築研究会「出版マーケティングをみなおす(1)復刊ドットコム」 株式会社復刊ドットコム代表取締役左田野渉氏/E-Book2.0 Forum主宰 鎌田博樹/小笠原治 2012年7月6日(金)15:00-16:30 グローバリゼーションを目指す世界の出版動向と日本 – フランクフルト・ブックフェアのボース総裁を迎えて フランクフルト国際ブックフェア総裁 ユルゲン・ボース氏/サッカムプレス創立者 ロビン・バートル氏/EBook2.0 Forum 鎌田博樹氏/メディア事業開発会議 小笠原治 2012年6月20日(水)16:00-18:30 電子出版再構築研究会「出版ビジネスに何が求められているか」 株式会社アイフリーク 谷内ススム氏/EBook2.0 Forum 鎌田博樹氏/メディア事業開発会議 小笠原治 2012年4月25日
The Paberish app for Web & iPhone has been released! This new publication media allows individuals to compile their expert knowledge, technologies, and secrets into a digital book for free and publish it. KAYAC Inc. has released Paberish, a service allowing individuals to easily compile their expert knowledge, technologies, secrets, and experience in a digital mini book (hereinafter called a Scrol
クリスマスまで1ヶ月を切ったこの時期、アメリカでは感謝祭翌日の「ブラックフライデー」でAmazonの倉庫が今年も大わらわになっています。1つの倉庫から発送すべき商品の数は1日で200万件、1000トン以上にもなるため、臨時で1万人以上が雇い入れられるほどの修羅場を、Mail Onlineが伝えています。 Black Friday: Amazon staff work round the clock to package thousands of gifts as sales rush begins online | Mail Online http://www.dailymail.co.uk/news/article-2237350/Black-Friday-Amazon-staff-work-round-clock-package-thousands-gifts-sales-rush-b
2012年11月20日から22日にかけて、パシフィコ横浜で第14回図書館総合展/学術情報オープンサミット2012が開催されました。第2日目には1万人を突破するなど3日間合計で27,357人が来場しました(第13回は25,631人)。 今年は全10会場で約85のフォーラムが開催されました。その一部についてはUSTREAM中継(録画あり)が行われ、開催事務局による速報レポートも公開されています。展示会場においては、出展ブースやポスターセッションに加えて、初の試みである「図書館総合展音楽会」として、図書館系ジャズユニット「ライブラリ」など5グループによる生ライブがランチタイムに行われました。 東日本大震災関係では、「東日本大震災から1年半を経て―復興に向けた政策課題」、「東日本大震災:震災対応に関する疑問・質問にMULUが全力でお答えします!―体験と対策の共有をはかるために」、「震災と図書館支援
【関連:“和製ジャッキー・チェン”が躍動する『猿飛三世』に、時代劇の新境地を見た!】 もともと人々の「共感を共有する」という試みは、ネットの得意分野でした。しかし企画枯れに苦しむ出版界も後追い、「金を出してまで買う?」という不安をはねのけ、定番のジャンルとして棚の一角を占めるまでになりました。 しかし、かつて『磯野家の謎』ヒット後に謎本ブームが起こったときのように、この手のブームは始めこそよくても、次第に題材が小粒化・細分化し、やがてジャンルごと枯れ細っていくのが宿命でした。 そんな中、本を扱う書店側をニヤリとさせる切り札として、『書店員あるある』が送り込まれました。 本書の強みは、やはり売り手である全国の書店員をがっちり味方につけている点でしょう。書店員が見向きもせず、即返本するとは思いがたいからです。あるいは、全国の書店員がひとり一冊ずつ買ったら、たちまちベストセラーです。 もちろん、
日常のなかでもっとも身近な犯罪といえば、万引きを頭に浮かべる人も多いはず。ドラマでは、少年・少女が思春期の屈折から手を伸ばしてしまうというのがおなじみの展開。ワイドショーでも孤独な高齢者による“決定的瞬間”を捉えた映像が紹介されることもしばしばだ。そうして日本ではエンタメ化され続けてきた万引きだが、日本の被害総額は年間4500億円以上。世界第2位の万引き大国であるという。 そんな万引きにスポットをあてた本が、10月4日に発売された『万引きの文化史』(レイチェル・シュタイア:著、黒川由美:訳/太田出版)。人気女優のウィノナ・ライダーが万引きをしたという仰天ニュースに関心を抱いた著者が、アメリカを中心に、世界の万引きの歴史から実態、対応策を綴った1冊だ。 例えば2003年に行われたリサーチによると、「世界でもっとも多く万引きされている商品」第1位はジレット・マッハスリーのひげそりと替刃。2位は
万引きの文化史 (ヒストリカル・スタディーズ) 著者:レイチェル・シュタイア 出版社:太田出版 ジャンル:社会・時事・政治・行政 なぜ人は万引きをするのか? どういった人が、どんな理由で万引きという犯行におよぶのだろうか? 万引きに端を発するさまざまな人生の物語を追うと共に、万引きの病理と対応策を考… 万引きの文化史 [著]レイチェル・シュタイア 古書店の店員になった直後、万引きを目撃した。あの時の衝撃を、今も忘れない。三つ揃(ぞろ)いの紳士が当たり前のように、雑誌を背広の内側に忍ばせたのだ。そのまま店を出ていくのである。私は足がふるえて、声をかけられなかった。 その後、何十件も遭遇した。もはや、ひるむこともない。咎(とが)めると、冗談だよ、と照れ笑いする者、金を払えばいいだろう、と開き直る者、いろいろだった。捕まえた方が、何だか後ろめたくなる。万引きは、実に妙な犯罪だった。 映画「ティフ
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