パキスタン北部で、ことし4月、治安の悪化で現地に足止めされた70人以上の日本人観光客を、輸送機で救出したパキスタン軍の兵士17人に対し、5日、日本政府から感謝状が贈られました。 パキスタン北部では、ことし4月、イスラム教の宗派間の対立で治安が急速に悪化したため、日本人観光客77人が足止めされ、首都イスラマバードに戻れなくなりましたが、日本政府の要請を受けてパキスタン軍が輸送機を派遣し、全員無事に首都に移送されました。パキスタンに駐在する日本の大江博大使は、5日、イスラマバード郊外にあるパキスタン空軍の基地を訪れ、救出活動に当たった兵士17人に感謝状と記念の盾を手渡しました。 大江大使は兵士らに対し、「当時、天候が悪化したにもかかわらず、日本人観光客を1人も置き去りにせず、全員救出するとわれわれに約束してくれた。このような堅い決意がなければ救出活動は成功しなかっただろう」と述べて、感謝の意を