次世代の医薬品として注目され、遺伝子の元となる「核酸」と呼ばれる物質をさまざまな病気の治療に活用する「核酸医薬」の研究、開発力を高めようと、東京医科歯科大学が来年、国内では初めて「核酸医薬」を専門とする研究センターを開設することが分かりました。 この研究センターは東京医科歯科大学が来年、学内に設置し、国内では初めての核酸医薬専門の研究拠点になるということで、研究者およそ30人が所属するということです。 「核酸」とは遺伝子の元となるDNAやRNAなどの物質で、この「核酸」を薬として使うことで、遺伝子の欠損を補ったり、異常な遺伝子を働かなくしたりすることができます。 病気の原因に直接作用するため高い効果が期待できるほか、病気に合わせて人工的に薬を合成できるため、患者数の少ない病気にも対応できるとされています。 これまでに国内外で10種類以上の薬が実用化され、世界中で激しい開発競争が繰り広げられ