現在、中国では漢字の繁体字と簡体字をめぐっての論議がにぎやかだが、中国の中国社会科学院が簡体字の規範漢字表をまもなく発表する予定だ。簡体字で問題となっている主に3つの事項について調整が入るもの。一つ目はまず同音代替の問題で、干犯、干净、干部、主干などの干はすべて同じ「干」であり簡素化しすぎているのでこれを調整する。2つ目は、符号代替の問題で、邓(鄧)の又部分と灯(燈)の丁部分と澄(澄)の登部分は繁体字では同じ登なのに簡体字でちがう部分に変わってしまっていることを調整する。3つ目は草書体の楷書化で、簡体字に応用されている草書体部分は楷書体とバランスがあわないのでこれを解消する。全体的に言えば今回の規範漢字表の発表では問題改正は除々に行われるもので、大規模な改正はないとのこと。この動きが本当に実現すればいい方向に動いているといえる。まあ、個人的には广や贮のようなどう見てもバランスの悪い簡体字が