犬の首輪に取り付ける「ドッグマーカー」と呼ばれる無線機の電波が強すぎて消防無線を妨害したとして、福岡県警小倉南署が16日、電波法違反(電波局の不法開設)の疑いで、同県苅田町に住む会社員男性(56)を福岡地検小倉支部に書類送検した。ドッグマーカーの同法違反での摘発は全国初という。 同署によると、男性のドッグマーカーは北九州市消防局の無線と同じ周波数の電波を発信。07年1月から今年1月にかけ、消防無線に犬の鳴き声が混じるなどの障害が約50回発生した。市消防局は無線で警告を発していたが、男性は使用を続けていたという。 書類送検の容疑は、男性が1月21日午後7時ごろ、北九州市小倉南区朽網東3丁目の山中で、ビーグル犬の首輪に、無線局開設を届け出なければならない基準の約20倍に当たる強い電波を発する無線機を無許可で取り付けたというもの。男性は「趣味の猟犬の技能大会でいい成績を取るため、使っていた」