完成したはずのトンネルが、ほぼ全てやり直しに――。全国の公共工事でも異例の事態が和歌山県で起きている。トンネル内壁のコンクリートの厚みが規定の10分の1しかないなど「張りぼて」であることが発覚したのだ。トンネル整備は、南海トラフ地震による津波被災時などのアクセス確保が目的。受注業者の負担で工事がやり直されることになったが、使用開始は約2年遅れてしまう。
2022年度に東京都が不健全図書に指定した9冊はすべてボーイズラブ漫画だった。写真はその一部=仙台市で2023年7月14日午後5時42分、小川祐希撮影 暴力や性表現を含む有害図書(東京都では不健全図書)規制は、青少年の健全育成を目的として1950年代から全国に広まった。長く続く制度だが、有害・不健全指定のプロセスは透明とはいえず、審議の形骸化も指摘される。こうした規制に効果はあるのか。規制する側の認識を問うため、都の審議会委員の1人で都公立中学校PTA協議会顧問の井門明洋さん(61)に聞いた。 「有害図書」規制のあり方を有識者に聞く連載は、以下のラインアップです。 ▽漫画のエロ・グロ表現で犯罪が起こる? 「はじめの一歩」作者の憂い ▽“寸止め”パンチでボクシング描けない 有害図書規制と表現の萎縮 ▽「表現の自由のため」じゃない 漫画家が有害図書規制と闘うワケ ▽科学的根拠ない「萌え広告」規
総務政務官の辞表を提出後、記者の囲み取材で心境を語る自民党の杉田水脈議員=東京都千代田区の総務省で2022年12月27日午後2時1分、幾島健太郎撮影 自民党の杉田水脈(みお)総務政務官(55)=安倍派=が辞任に追い込まれる見通しとなった。過去に行った差別的な言動が激しい批判を浴びたのが理由だが、そもそも政権は杉田氏をなぜ抜てきしたのか。 「生産性がない」で謝罪・撤回 杉田氏は8月の内閣改造で総務政務官に就任。10月召集の臨時国会で政府の答弁者として「デビュー」した。だが、野党は杉田氏の過去の問題発言を次々に追及。終始「集中砲火」を浴び続けた。 特に問題になったのは、二つの表現だ。 一つは2018年の月刊誌「新潮45」への寄稿文の中でつづった、LGBTQなどの性的少数者に対する「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がない」との言葉だ。もう一つは、「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレ
「彭帥(ほうすい)はどこ」。中国の女子テニス選手が性的関係の強要を告発し、彼女の安否を気遣う声が広がっている。女子テニス協会(WTA、本部・米フロリダ州)のトップは中国市場からの撤退も辞さない構えを示した。素早い反応に、大坂なおみ選手の専属トレーナー、中村豊さん(49)は「そこまで言って大丈夫か」と驚きもあったという。それだけ、女子テニスには中国の影響力が増しているからだ。テニス界の受け止めを聞いた。 11月からなおみは米ロサンゼルスで練習を再開し、私も合流しました。しばらく休んでいたので正直どうなるのかという気持ちがありましたが、いい感触です。なおみはすごくテニスが好きで、トレーニングをしながら自分にチャレンジする姿を日々見せています。 そんな中、衝撃的なニュースが入ってきました。中国の彭帥選手(35)が中国共産党幹部に性的関係を強要されたとSNS(ネット交流サービス)で告白し、公に姿を
ある片腕のスイマーはレース後、「失格」を告げられた。理由は「両手で壁にタッチする」という健常者の競技ルールに外れたからだ。東京オリンピックとパラリンピックの開催にあたって、多様性や共生社会といった理念が盛んに唱えられた。だが、私たちの社会はその理念をどこまで実現できているのだろうか。 健常者のルール強いられ「失格」 2018年9月、札幌市で開かれた「日本スポーツマスターズ」の水泳競技会。平泳ぎのレースを終えた選手が失格になった。その選手には片腕の肘から先がないにもかかわらず、審判からは「プールの壁を両手でタッチしていない」と伝えられたという。 日本スポーツマスターズはスポーツ庁や日本オリンピック委員会(JOC)も後援するシニア向けの総合スポーツ大会だ。18年は水泳競技だけで800人以上が参加した。 主催するのは公益財団法人・日本スポーツ協会。国民体育大会(国体)も手がけるこの団体は、策定し
乗用車と列車が衝突した現場を調べる捜査員ら=大阪府大東市で、2018年6月9日午前10時41分、松本光樹撮影 9日午前9時20分ごろ、大阪府大東市谷川2の野崎徳洲会病院の駐車場から、乗用車がフェンスを突き破ってJR片町線の線路上に進入し、京橋発四条畷行きの普通電車(7両編成、乗客約150人)と衝突した。府警四條畷署や消防によると、乗用車の運転席で自営業の法本(のりもと)憲治さん(70)=大東市=の死亡が確認された。助手席の妻(64)は衝突直前に脱出して軽傷という。府警が詳しい事故原因を調べている。 四條畷署によると、乗用車は駐車場の入り口付近でバックした際、後続の車と接触。直後に急発進して入り口のバーを突破し、50メートル以上直進して病院のフェンスと線路脇のフェンスを突き破った。
野生キノコを撮影した写真が長野県のホームページ(HP)に無断掲載されたとして、「きのこライター」の堀博美さん(41)=京都市=が同県に100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、京都地裁であった。県側は無断掲載を認めたうえで「写真は創作性が高いとはいえない」と主張したが、橋詰均裁判官は「時期や場所など創意工夫がないと撮影できない」と創作物であることを認め、県に使用料など40万円の賠償を命じた。 堀さんはキノコに関する雑誌記事執筆やイベント出演、写真家などの活動をしている。 判決によると、11年5月ごろ、同県HPの危険なキノコを知らせるコーナーに、自身が撮影した「ミナミシビレタケ」など写真2点とイラスト1点が掲載されていることを知った。 堀さんの指摘で県は、担当者が02年6月ごろから約9年間、無断で掲載していたことを認め、写真などを削除し、HPに謝罪文を掲載した。しかし、謝罪文のHP上で
和歌山市一番丁の和歌山公園動物園で28日、ツキノワグマ「ベニー」が約2カ月間の冬眠を終え、来園者に姿を見せた。 例年、ベニーは3月中旬に冬眠を終えるが、今年は3月の気温が低めに推移していたため、例年より10日ほど遅いお目覚めとなった。この日の同市の最高気温は13・7度と3月中旬並みだったが好天に恵まれ、ベニーは久々に日差しの下で丸くなって大きなあくびをしたり、よたよたとおぼつかない足取りで石段を歩いたりしていた。家族連れらが訪れては「やっと出てきたね」と声をかけていた。【川平愛】
◇議長に調査申し入れ 県議会の自民党県議3人がインターネット上の解説文を丸写ししていた米国視察報告書。3人は近く修正する意向を示しているが、丸写しを23日に明らかにした共産党県委員会の小越智子県議は「報告書は公文書で無断引用は問題。なぜ、起きたのか。きちんと調べて、県民に謝罪すべきだ」と訴えている。 米国視察は昨年1月、皆川巌、山下政樹、鈴木幹夫の3県議が行った。小越県議は23日、報告書の調査を武川勉議長に申し入れ、武川議長は「今後、事実関係を確認する」とのコメントを出した。 山下県議は取材に「事前勉強用の資料を報告書に入れ、誤解を招いた。修正する」と説明した。ただ、報告書の記載によると、視察目的は「山梨の主要産業であるワインの本場の米国を視察した」。丸写し部分を削れば、報告書内にワインに関する内容がほとんどなくなる。小越県議は「『引用した』との文章を追加するだけでは、研修の成果がないこと
保護者により芝生が剥がされたグラウンド=岸和田市松風町の市立春木中学校で2010年12月16日午前9時11分、酒井雅浩撮影 ◇保護者ら「でこぼこで野球できず」 大阪府の事業で、グラウンドを全面芝生にした岸和田市松風町の市立春木中学校(高間裕博校長)で、野球部やソフトボール部の生徒の保護者が学校の許可なく芝生の一部を剥がしたことがわかった。保護者は「でこぼこがあり練習ができない」と抗議をしていたという。学校は「住民からの寄付も受けて芝生化した。保護者側に復旧を求める」としている。【酒井雅浩、佐藤慶】 春木中は昨年6月、グラウンド9000平方メートルを全面芝生にした。今年11月5日、野球部の生徒の保護者から「自然に剥がれてでこぼこしており、練習しやすいよう全て剥がしてほしい」と抗議を受け、同12日の話し合いで「学校としてできることはやるが、芝生は剥がせない」と説明。同27日に学校側が費用を負担
厚生労働省研究班(研究代表者、前原正明・防衛医科大教授)は27日、傷口の抜糸やエックス線撮影の実施判断など一部の医療行為については「看護師が実施できる」と考える医師や看護師が過半数に上ると発表した。初の大規模な看護業務実態調査で分かった。 一般の看護師より高度な医療行為を行う特定看護師(仮称)の導入を検討する厚労省ワーキンググループ(WG)の会合で発表された。WGは結果を踏まえ、12月をめどに看護師ができる医療行為の範囲を取りまとめる。 調査は7~9月、全国の医師と看護師計約4万8000人を対象に約200の医療行為について調査し、8104人から回答を得た(回答率約17%)。 調査結果によると、傷口の抜糸などの一部の医療行為について「看護師が実施している」との回答は1~3%で、ほとんどの看護師は実施していなかった。しかし、今後「看護師が実施可能」との回答は、抜糸については医師は67%、看護師
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