コーヒー豆を宇宙から落下させ、大気圏再突入時の高熱で焙煎(ばいせん)する――。こんな突拍子もない計画を、米国のベンチャー企業が進めている。早ければ来年にも実現するというが、果たしてお味は? 計画しているのは、2017年に起業した「Space(スペース) Roasters(ロースターズ)社」。サイトによると、有機栽培したコーヒー豆約300キロを、独自の「宇宙焙煎カプセル」に入れてロケットで打ち上げ、高度200キロで切り離して大気圏に再突入させる。その際、空気が急激に圧縮されてカプセルは数千度の超高温にさらされる。カプセル内の温度は200度に保たれ、この熱で焙煎するという。 創業者のハテム・アルカフジCEOらは、この方法の利点について「地上では豆が焙煎機の熱い表面に接して焦げるが、無重力なら豆に均等に熱が与えられ、『完璧な焙煎』が実現できる」と専門雑誌のインタビューで説明している。 2020年
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