質屋を営む男テシク(ウォンビン)は、過去を隠し孤独に暮らしていた。隣家の少女ソミ(キム・セロン)のみが彼と心を通わせていたが、ソミの母親が引き起こした事件に巻き込まれ、裏社会の人々に拉致されてしまう。彼女を救うため、テシクはひとり壮絶な戦いの渦中に飛び込んでいく..。 たいへんよくできたアクション映画だと思いました。(ハリウッド程度には)自国以外のマーケットも考えてるんだろうなあと思わせる普遍性、流行りのおさえ、作りの手堅さ。 アクション設計と物語の盛り上がりが緻密に連携していて、ただ単に「すごいことやってみましたー」というだけでは終わらない、地に足の着いた演出にはほとほと感心させられます。テシクの強さも最初は間接的に描いておいて、徐々に乱闘の規模やアクションの派手さを追加していく。悪役を複数にする、「少女を保護する」という目的はぶれずにその場面場面の目的をさまざまに変えていくという物語の