「そもそも理念法で、差別も禁止せず実効性が乏しいのになぜ反対なのか。差別発言を容認する姿勢といい、自民党は差別を温存したいのか」。自民党議員による「種の保存に背く」などの発言の撤回と謝罪を求めるオンライン署名を募る松岡宗嗣(そうし)さん(26)は憤る。 埼玉県が昨秋、県民1万5000人を対象に実施した調査では、性的少数者の65・8%が「死ねたらと思った、自死の可能性を考えた」ことがあり、「生きる価値がないと感じた」人も60・3%と、割合は非当事者の2倍以上に上った。性的少数者の約6割がいじめや言葉の暴力を受けていた。