卵子凍結保存 「出産例ゼロ」の現実卵子凍結は「卵子の老化」から女性を解放する夢の技術? 実は、卵子凍結保存を2年間おこなってきたクリニックでは「ここでは一例も出産例が出ていない」と言います。現場からは早くも矛盾に悩む声が上がっているのです。 日本生殖医学会が、健康な未婚女性の卵子凍結を容認する指針案をまとめました。これによって卵子老化を心配する女性たちの間に凍結への関心が高まっています。 しかし、そのかげで、昨夏、それまでおこなっていた卵子凍結の新規受け付けを中止したクリニックがありました。中止の理由は、何だったのでしょうか? 32人の凍結卵 まだ1個も使われていない 東京都渋谷区・はらメディカルクリニックは、未婚女性が卵子凍結保存を頼める国内では数少ない施設のひとつでした。そのスタートは2010年7月。その後2年間1か月に渡って計167名から問い合わせ受け、うち32名が実際に卵子を凍結し
学会がしぶしぶ承認 結婚、仕事などの事情による社会的な未授精卵子凍結・保存について、2013年11月15日、日本生殖医学会は実施を認めるガイドラインを総会で承認した。ただこれはすでに一部の施設で行われており、学会は、需要があるという現実の前に、「しぶしぶ認めた」のである。 学会は、「あるべき卵子老化対策とは、できるだけ若く妊娠することだ」というスタンスを崩していない。 ガイドラインは、前文に「凍結・保存の実施を推奨するものではない」と明記されており、行う場合も「40歳以上の採卵」と「45歳以上の使用」は推奨しないとしている。あまりにも有効性の低い凍結保存や超高齢出産が増えないようにけん制しているのだ。 インフォームドコンセント体制の義務付けもなされ、今後は、日本産科婦人科学会において実施施設の基準も示していきたいという。 確かに、未授精卵子凍結は特殊な選択肢と考えておくのが現実的だろう。卵
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