「私は銘柄の選別眼はないし、10倍、20倍になっても持ちきる胆力もない。損切りにも大きなストレスを感じる弱い人間です。静かに取引したいから、私のやり方は保守的ですし、今後の相場ではさらに慎重な姿勢でいたほうがいいと思っています。アベノミクスだからと浮かれてヤラレるほうが怖い」 2億円も稼いでおきながら、ご謙遜を……と思うが、聞けば、さすが地方公務員。吉良氏の手法は保守的だ。だからこそ、2億円もの資産を有することができているとも言える。その手法を紹介していこう。 「まずPERやPBRで割安な銘柄を探すのが第一。なかでも小型株ほど値が噴きやすいですから、時価総額100億円以上の銘柄や過去に株式分割を行った銘柄は排除します。さらに過去10年分のチャートを見て、高値圏から下落して長期低迷中であることを確認。今の株価が史上最安値付近にある下値不安の少ない銘柄を探します」 これが吉良氏の基本戦略。だが