ブックマーク / marichan.hatenablog.com (13)

  • ニース旅⑥クロワッサン - 愉快的陳家@倫敦

    料理を作る過程が複雑であればあるほど、その国の文化の度合いが高い・・・のかはわからないけれど、少なくとも時間をかけた料理をするには、色々余裕は必要。 通っていたキリスト教系の高校で読まされた聖書の中に「種なしのパン」が出てきたのをふと思い出す。イーストを入れず、粉と水だけで作る平たいパン。奴隷から解放されたユダヤ人が、エジプトを脱出する時に、イーストを入れてのんびり生地を醗酵させる余裕など無いので、とにかく大急ぎで作った、というのが妙に印象に残っている。 家でもイーストを入れたり入れなかったりして色々なパンを焼くことがあるけれど、クロワッサンだけはどうしても手間がかかりすぎて敷居が高い。とても自分ではできそうになかったので、フランスにいる間に、フランス人に教えを乞うことにした。 クロワッサンは、醗酵した生地にバターを折り込み、何層にも折りたたむ。作り方はパイ生地と似ているけれど、バターを織

    ニース旅⑥クロワッサン - 愉快的陳家@倫敦
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    torus1 2020/02/10
  • マリークワント展 - 愉快的陳家@倫敦

    V&A Museumでやっているマリークワント展がとても良かった。 デイジーのマークでおなじみのマリークワントは、私の世代にはコスメブランドのイメージが強いのだけれど、戦後、ミニスカートなど若者のファッションを生み出し、イギリスにファッションという新しい産業を作り出し、とにかくこんなに可愛くてかっこよくてワクワクする洋服の数々を作っていた、というのがすごく伝わる展示だった。今でも着てみたい!と思うドレスが沢山。 女王様に大英帝国勲章をもらった時に着ていたジャージのドレス。着心地がすごく良さそう。 美術学校を出ているけれど、ドレスメーキングについてはアマチュアだったというマリーさん。チェルシーにオープンしたお店Bazaarを開けたときは21歳というからすごいなあ。ハロッズから生地を買って、最初は自分で縫ったりしていたんだって。 初期のころのデザインは、可愛くて上品。こういうのも大好き。欲しい

    マリークワント展 - 愉快的陳家@倫敦
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    torus1 2020/01/16
  • ニース旅④ニースで、高低差 - 愉快的陳家@倫敦

    ニースの街を歩いていると、ブラタモリ欲がふつふつと湧いてくるような高低差によく出会う。 ここはアルプス山脈の端っこ、あちこちにある大中小の段差の数々。 ああ、歩いていたら誰かがフリップ持って待ち構えていて欲しい・・・! 今はググれば多少色々な情報は自分で得られるけれど、そうじゃない、当にそれを研究して突き詰めた人から直接ニースの地形と歴史について、色々話を聞いてみたい。 (Google Mapsで標高出せるんだけど、ウェブに貼り付けると表示されないみたい) シャガール美術館やマティス美術館などがある小高い場所、シミエ。お金持ちはどの国もちょっと小高いところに住むものらしく、ちょっと高級住宅街になっている。 歩いていても、これは当に人が住んでいる家なのか、何かの歴史的施設なのかわからないような御屋敷や、ベル・エポック時代に建てられたという壮大なホテルに遭遇する。ヴィクトリア女王が宿泊した

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    torus1 2020/01/13
  • こいぬの月世界探検 - 愉快的陳家@倫敦

    最近一番わくわくした買い物、それは古。 しかもフランス語。読めないだけど、買ってわくわく。 子供の頃、家に講談社が出した子供むけの文学全集があったのですが、その中で、一番好きで何度も何度も読んでいたのが、この(の日語版)でした。 こいぬの月世界探検 フランス編・4(こどもの世界文学14) 作者:ルネ・ギヨ,塚原亮一訳講談社Amazon 多分まだ実家にあるとは思うんだけど・・・古で買うと、に、2万5000円!! 日語のタイトルは「こいぬの月世界探検」。原題は、「子犬、月に行く」みたいな感じだろうか。ルネ・ギヨという作家が書いたこの作品、いったい何度読み返したことか。 イダルゴという名前のダックスフンドが、飼い主の少女と一緒にフランスからフロリダの親戚の家に遊びに行き、そこで迷子になってしまい、ケネディー宇宙センターに引き取られて、月ロケットに乗せられてしまいます。月ではUFOに乗

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    torus1 2020/01/08
  • リスボン - 愉快的陳家@倫敦

    出張でリスボンへ。出張なんて、何年ぶり。1人で海外フライトなんて、さらに何年ぶり(多分10年以上ぶり)。 今回はカンファレンスへの参加だったので、カンファレンス会場とAirbnbとの往復しかできず、街を見ることはほとんど全くできなかったけれど、リスボンは建物はすごくひなびた感じの、でもとても美しい街だった。 結構坂が多い上に路面電車が走っていて、ちょっとサンフランシスコを思い出す。 雨がしとしと降る日もあったが、空港に降り立った時の太陽の眩しかったこと。雨続き、4時過ぎると真っ暗で凍えるロンドンと比べると、コートもいらず、思わず小躍りするくらいだった。やはり太陽って大切。 今回行ったのはこちら。ヨーロッパ最大規模のテクノロジーカンファレンスで、期間中7万人も人が来る。いろんな展示ブースがあり、20分刻みのトークセッションがいくつものステージで繰り広げられる。4日間会場を走り回り、ぼちぼち色

    リスボン - 愉快的陳家@倫敦
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    torus1 2019/11/12
  • 子連れコペンハーゲン③「いすらんず・ぶりーげ」とたまらん可動橋 - 愉快的陳家@倫敦

    荷物も解いてホッとしたところで、早速近所の散策に出かけました。 今回泊まったのは、Islands Bryggeというエリア。デンマーク語読みだと「いすらんず・ぶりーげ」。アイスランド埠頭、ほどの意味だそうです。デンマーク語で「島」というと「アイスランド」なところが面白い。 博物館とか宮殿とかチボリ公園とか、いわゆる観光名所があるエリアとは、橋を渡って反対側になります。 埠頭という名前の通り、長年工業地帯だったらしいこのエリア。第二次大戦中はドイツ軍が駐留したり、その後も軍事施設として使われた時期もあったようですが、しばらくは手つかずの廃墟だったらしい。 でも近年になって再開発が進み、なかなかいい感じの住宅エリアになっています。メトロ駅前には、コペンハーゲン大学などの巨大キャンパスも広がっていました。 私達が滞在中はお天気も格段に良く、水辺には屋台もたくさん出ていて、地元の人も観光客も(アメ

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    torus1 2019/09/04
  • アメリカからイギリスの運転免許に切り替え(中間報告) - 愉快的陳家@倫敦

    アメリカを出るときに国際免許を作ってきたが、とうとうそれも期限が切れてしまった。イギリスに住んでいるのだから、いよいよイギリスの免許を取らなければならない。 日の免許を持っている場合は、実技などの試験は免除でイギリスの免許に切り替えができるらしい。やはり数少ない右ハンドルの国同士で融通が利くのだろうか。 しかしアメリカの免許ではそうもいかない。もう過去に免許を持っていた栄光は忘れ、イギリスでは新人ドライバーとして、一から免許を取り直さないといけないのであった。 この手続きがちょっと面白かった。まずアメリカでも日でも、まず仮免をもらうためには最初に何か試験があったはず(日だったら教習所内での実技があったような)。 でもイギリスは「仮免ちょうだい」と試験もなにもなく仮免を申請できる。 それもウェブサイトに情報をちょいちょいと入力して、クレジットカードで支払いを済ませて終了。もしイギリス人

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    torus1 2019/08/05
  • 子連れウィーン旅③シュニッツェルにソーセージ - 愉快的陳家@倫敦

    ウィーンでべたもの集その1。 ウィーン到着後、お昼ご飯を求め、宿から歩いてナッシュマルクトへ。レストランや料品店が並ぶ市場です。大きめの道路2に挟まれる形で長〜く伸びている細長い場所にあり、歩いても歩いても店が続きます。 到着した日はお天気もよく暑いくらい。さらに市場は観光客も多くてかなり混雑していました。腰痛でなんとなく体が歪んで内蔵の座りも悪く気持ち悪く、強い日差しと喧騒の中を歩いていたらさらにしんどくなってしまい、普段はわーきゃー楽しく冷やかして歩く市場も、べ物なんぞ、もうどうでもいいわ!と投げやりな気分になる一方。 そしてウィーン、意外とアジア料理の店があちこちにあったんですが、この市場にも「寿司と中華とタイ料理」を全部まとめて出すような危険臭ただよう店があったりして、旅先だからその土地の料理べよう、などという考えは全く無い小学3年生を激しく誘惑してくる・・・。 それだ

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    torus1 2019/08/01
  • トイレ話その2:私のう〇〇は花の香り - 愉快的陳家@倫敦

    会社のトイレには、こんなものが置いてあります 右のスプレーのようなもの二つ。その名もV.I.Poo、そしてポプリならぬPoo-Pouri (Pooはウンコほどの意味) 数年前に初めてPoo-PouriのコマーシャルをYouTubeで見た時、これはぜったいジョークなんだと思っていました。 www.youtube.com 用を足した後にスプレーする消臭剤はよくありますが、これは用を足す前に、水面にしゅーっと吹き付けて、良い香りのするエッセンシャルオイルで香りの膜を作っておく、というもの。 そこに第2番(英語で大のこと)をいたすと、香りの膜が張られた水中にダイブするため、臭いが一瞬にして閉じ込められる・・・そして残るのは優雅な花の香りのみ!なんですって。ええほんとかそれ! 今の職場はオフィスもそれほど広くなく、またトイレにはシャワーもついていて、よく自転車通勤する人や昼間にジョギングする人がシャ

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    torus1 2019/06/21
  • 子連れスペイン旅② チュロスにはまる - 愉快的陳家@倫敦

    スペインにはご存知の通り美味しいものが色々あるけれど、陳家がなぜかはまったのは「チュロス」。 メキシコにもあって、ベイエリアでは道端や野球場なんかでもメキシコ系のチュロスが売っていたけれど、学校給でみんなが大フィーバーしていた揚げパンが大嫌いだった私は、シナモンと砂糖がガンガンにかかっている揚げ物チュロスにも指が動かず・・・。 でもスペインべてみたら、とてもとてもはまってしまった。 マドリードでの最初の朝、地元のカフェに入ってみたところで頼んでみたのがこれ。 住宅街の中にある店、地元の人達でごった返している。初めての国でちょっと戸惑うのが、お店でのちょっとした動き。テーブルに案内してもらうまで待つのか、勝手に座っていいのかも最初はなかなかわからない(マドリードのこういうお店はだいたい勝手に座るタイプだった)。 言葉もわかんないしなんとなく挙動不審なアジア人一家だが、隣の席に一人座っ

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    torus1 2019/03/01
  • Flickrとデータ保存問題とデジタル考古学の妄想 - 愉快的陳家@倫敦

    2TBまで無料だったFlickr、無料ユーザーが保存できる写真は1000枚まで、とサービスが大縮小されてしまった。 期日が来るまでに有料版にアップグレードしなかった場合、1001枚目以降の写真は全削除されるとのこと。 サービス変更のお知らせメールは随分前に来ていたのだが、一瞬見ただけではただの有料版の宣伝にしか見えない。期日になると削除される件も、メールの下の方にものすごい小さい字で書いてある。もしかしたら気づかなかったユーザー、結構いるかもしれない(私もオンラインニュースで知った)。 このメールはアップグレードばかりを全面に推奨せざるをえないマーケティングチームが書いたんだろうな。そしてサポートには期日前後に阿鼻叫喚のユーザーからの問い合わせが殺到するに違いない。そこらへんのコンティンジェンシープランはどこまでできてるのか心配ではある。でもエンジニアリングチームはもうそんなことより明日に

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    torus1 2019/02/10
  • 生まれたことが犯罪?! - 愉快的陳家@倫敦

    2019年は読まないで家に溜まっているいわゆる積ん読状態のをなるべく解消するのと、友達からおすすめされたを積極的に読もうと思っている。 人のおすすめって、自分があまり手に取らなそうなを読んで知らなかった世界を知るきっかけにもなるし、ニューヨークタイムズ・ベストセラートップ10、とかどっかのブログのおすすめ10選、みたいなところから選ぶよりも、もっとパーソナルな感じがして良いかなぁ、と思い。 そんな第一弾は、ベイエリアの友人Aけちゃんがおすすめしてくれたこれ。 Born a Crime: Stories from a South African Childhood 作者: Trevor Noah出版社/メーカー: Spiegel & Grau発売日: 2017/09/19メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る トレバー・ノア、アメリカでやっている政治風刺ニュース番組風コメ

    生まれたことが犯罪?! - 愉快的陳家@倫敦
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    torus1 2019/01/29
  • オークランドで、イスラエルのおうちご飯。 Ba-Bite - 愉快的陳家@倫敦

    これ、べ物ブログじゃないんですが、イーストベイ(オークランド、バークレー界隈)でべた美味しいもののことも、ぼちぼち書こうかなと思います。 さて、このブログとは別にべ物・料理ブログをやっておりまして、そこでイスラエルの料理を網羅した「エルサレム」と言う料理に載っている料理を全部作ってしまおう、と言うプロジェクトをひとりで勝手にやっています。これはロンドンで「オトレンギ」と言うデリカフェをやっている、エルサレム出身のユダヤ人、パレスチナ人の2人のシェフによる料理です。 www.maricafejp.com 中東料理、地中海料理、アラブ料理。色々作ってみて思うのは、国境も文化も宗教も目まぐるしく変わっていったこの地域、料理も色々とオーバーラップしているものも多く、料理を国境別に呼ぶのはとっても無理があるんだなぁ、と言うこと。 そしてそれこそササン朝ペルシャの時代から今に至るまで、色々な

    オークランドで、イスラエルのおうちご飯。 Ba-Bite - 愉快的陳家@倫敦
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    torus1 2017/12/09
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