ブックマーク / engineer.fabcross.jp (9)

  • 超音波で水出しコーヒーの抽出時間を24時間から3分に短縮 - fabcross for エンジニア

    オーストラリアのニューサウスウェールズ大学は2024年5月7日、超音波を使って、味を損なうことなくコールドブリュー(低温抽出)コーヒーを3分以内で作る方法を開発したと発表した。この研究についての論文は『Ultrasonics Sonochemistry』に掲載されている。 ホットコーヒーと比べて、滑らかで酸味や苦みが少ないコールドブリューコーヒーを好む人は少なくない。しかし、冷水でゆっくりと風味を抽出するのには12時間から24時間かかるため、飲みたい時に手軽に用意できないのが難点だった。 研究チームは、コールドブリューの抽出プロセスをスピードアップすることを目指し、挽いたコーヒー豆の抽出を早めるために超音波リアクターを使用する手法を開発した。具体的には、既存のBrevilleのエスプレッソマシンに、研究チームが特許を持つ独自の音波伝達システムを搭載。ボルトで固定された変換器を、金属のホーン

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    toshikish
    toshikish 2024/06/07
  • 鉄製のコアも銅巻線も使わない――米Infinitumの次世代型モーター「Aircore Mobility」 - fabcross for エンジニア

    米Infinitumの開発した次世代モーター「Aircore Mobility」が、CES 2023 Innovation Awardを受賞した。 Aircore Mobilityの最大の特徴は、銅エッチングされたプリント基板(PCB)をステーター(固定子)とする「PCBステーター」にある。従来のブラシレスモーターは、鋼板製のコアに銅線を巻きつけて電磁石として磁界を発生させ、中心部に置かれた永久磁石製のローター(回転子)を回すものだ。これに対してPCBステーターは、重い鋼板と銅線の代わりにPCBに銅のパターンをエッチングすることで、従来のモーターより50%小型化・軽量化され、効率が10〜15%向上しているという。 Aircore Mobilityは、小型から大型までの商用車や航空宇宙、船舶向けなどに設計されており、ドライブトレインの重量やサイズを大きく増やす事なく50〜250kWの出力が実

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    toshikish 2023/02/09
  • 人間と同レベルでプログラミングができるAI「AlphaCode」、DeepMindが開発 - fabcross for エンジニア

    DeepMind Technologiesは、コード生成人工知能AI)の「AlphaCode」を開発。 AlphaCodeはプログラミングコンテストでほぼ中央値となる成績を収め、人間と同レベルのコーディングスキルを持つことを示した。2022年2月2日の公式ブログで発表されていたが、このたび12月8日に、AlphaCodeについての論文が『Science』に掲載され、表紙を飾った。 DeepMindはAIを開発している企業だ。2015年には、同社の囲碁プログラム「AlphaGo」がAIとして初めて人間のプロ囲碁棋士を破り話題となった。 AlphaCodeは競技プログラミング向けに作られたシステムだ。競技プログラミングでは、批判的思考、論理、アルゴリズム、コーディング、自然言語理解を組み合わせて、予期せぬ問題に対する解決策を創出することが必要となる。予期せぬ問題に解決策を見出すのは、従来の機

    人間と同レベルでプログラミングができるAI「AlphaCode」、DeepMindが開発 - fabcross for エンジニア
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    toshikish 2023/01/24
  • 反強磁性体に歪みを加えることで「0」と「1」を制御――不揮発性メモリの記憶速度が従来の強磁性体の100~1000倍に - fabcross for エンジニア

    東京大学を中心とした国際研究チームは、反強磁性体のMn3Snに、一軸性の歪みを加えることで、異常ホール効果の符号が制御可能であることを実証した。「0」と「1」の情報に対応する信号を検出/制御できるという。研究成果は、2022年8月18日付けで『Nature Physics』に掲載された。 コンピュータやスマートフォンに使われている揮発性の半導体メモリでは、電力供給をしないと情報が失われてしまう。そこで、電源オフ状態でも情報が失われない不揮発性メモリの開発が行われており、近年、磁石として知られる強磁性体を用いた磁気抵抗メモリ(MRAM)の実用化が進んでいる。 反強磁性体は、スピンの応答速度が強磁性体の場合に比べて100~1000倍速く、また、磁化が非常に小さいため素子化した際に漏れ磁場の影響を受けないという特性を持っている。そのため、強磁性体を反強磁性体で代替することで、MRAMのさらなる高

    反強磁性体に歪みを加えることで「0」と「1」を制御――不揮発性メモリの記憶速度が従来の強磁性体の100~1000倍に - fabcross for エンジニア
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    toshikish 2022/11/05
  • 17歳の高校生が永久磁石モーターに代わるEV向け高性能電動モーターを設計 - fabcross for エンジニア

    世界最大の国際高校生科学研究コンテスト「Regeneron International Science and Engineering Fair(Regeneron ISEF)」を主催するアメリカの非営利団体Society for Scienceは、2022年5月13日、Regeneron ISEF 2022で、米フロリダ州の高校生であり17歳(当時)のRobert Sansone氏が、最も優れた研究に対して授与されるGeorge D. Yancopoulos Innovator Awardを受賞したと発表した。Sansone氏には最高賞金7万5000ドル(約1100万円)が授与された。 Regeneron ISEFには、全米49州、世界63の国と地域を代表する若い科学者たち1750名が参加し、賞金総額は約800万ドル(約11億7000万円)に上った。 Sansone氏の研究プロジェクト

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    toshikish 2022/10/15
  • MIT、シリコンより優れた「理想的な半導体」を発見 - fabcross for エンジニア

    立方晶砒化ホウ素(c-BAs)は、これまで発見された最高の理想的な半導体材料であり、大きな可能性を秘めている。/Credits:Image: Christine Daniloff, MIT MITとヒューストン大学などの共同研究チームは、立方晶ヒ化ホウ素(c-BAs)が、微細デバイスの放熱性に有効な高い熱伝導度を有するとともに、電子輸送と正孔輸送の両方を兼ね備える高い両極性移動度を発揮することを実験的に示した。高純度処理されたc-BAs単結晶の局所的な測定により、シリコン(Si)を超える高い熱伝導度と両極性移動度を持つことを実験的に確認したもので、Siを超える理想的な半導体として広汎な応用が期待できる可能性がある。MITとヒューストン大学、テキサス大学オースティン校、ボストンカレッジの共同研究チームによる論文が、2022年7月21日に『Science』誌に公開されている。 Siは地球上にあ

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    toshikish 2022/08/30
  • トランジスター1200個搭載のICチップを大学生が自作 - fabcross for エンジニア

    米カーネギーメロン大学の学部生であるSam Zeloof氏は、トランジスター1200個を集積したICチップ「Z2」を自宅ガレージで製造した。同氏は、まだ高校生だった2018年に最初の自作ICチップ「Z1」を製造したが、Z1のトランジスター数は6個だった。 同氏によるICチップ集積密度の向上ペースは、「ムーアの法則」のペースをはるかに上回っている。ムーアの法則とは、米インテル共同創業者の1人であるGordon Moore氏が1965年と1975年に発表した見解をベースにして、研究開発期間と半導体製品の集積密度との関係を物理法則のように定式化したもので、半導体回路の集積密度は1年半~2年で2倍になるとされている。 インテルが日のビジコンと共同開発した世界初のマイクロプロセッサー「Intel 4004」のトランジスター数は2300個で、その次世代プロセッサー「Intel 4040」のトランジス

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    toshikish 2022/03/03
  • プログラミング上級者は脳活動が洗練されている――コード解析時の脳活動パターンが明らかに - fabcross for エンジニア

    2019年4月に経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には日で45万人のIT人材が不足するかもしれないという。小学校では2020年からプログラミング教育が必修になるなど、プログラミング人材の育成に対する重要性は年々増し、関心も高まっている。 プログラミング上級者と初心者の違いは、どこにあるのだろうか。プログラミングは人類史において比較的新しい活動で、成果はもちろん、知識を構造化したり重要だと認識するポイントがそのレベルによって違うことは既に報告されている。しかし、脳のどこでこうした違いが発生しているのかは、まだ分かっていないという。 奈良先端科学技術大学院大学の研究チームは、コンピュータプログラムを理解する能力について、個人の習熟度の高さと関連する活動が脳内の複数の領域で見られることを明らかにした。研究結果は、2020年12月14日付けの『eNeuro』に掲

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    toshikish 2021/03/21
  • 50年来の信号処理に関する謎が解かれる、逆高速フーリエ変換がついに一般化 - fabcross for エンジニア

    アメリカのアイオワ州立大学電気コンピューター工学科准教授のAlexander Stoytchev氏と博士課程学生のVladimir Sukhoy氏は、信号処理の肝と言われる高速フーリエ変換(Fast Fourier transform:FFT)と逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier transform:IFFT)のアルゴリズムの研究を進め、50年間にわたり謎であったIFFTアルゴリズムを解明したと発表した。研究成果は『Scientific Reports』に論文「Generalizing the inverse FFT off the unit circle」として2019年10月8日に発表されている。 FFTアルゴリズム自体は1965年に公開され、その4年後には汎用性の高い一般化されたバージョンであるチャープZ変換(CZT)も開発されてきた。しかし、IFFTアルゴ

    50年来の信号処理に関する謎が解かれる、逆高速フーリエ変換がついに一般化 - fabcross for エンジニア
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    toshikish 2019/12/02
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