金沢、実利と夢のはざまで=天皇杯漫遊記2009 (1/2) 1回戦 ツエーゲン金沢 1−0 関西学院大学 長野県のアルウィンでの取材を終えた私は、そのまま東京には戻らずに、次の目的地に向かうことにした。もちろん、天皇杯のハシゴをするためである。今大会の1回戦は、シルバーウイークを利用して、9月19日、20日、21日と開催日が分散されている。さすがに3試合連続は厳しいが、さりとて1試合だけというのはもったいない。「ハシゴするなら、同じ北信越のチームを」ということで、金沢に向かった次第である。 ところが、この長野から金沢への列車でのアクセスが、恐ろしく回り道であった。アルウィンの最寄駅である村井から、各駅電車で塩尻へ。そこから特急しなのに乗って名古屋へ。名古屋から新幹線ひかりで米原へ。米原から特急しらさぎで金沢へ。この間、実に5時間あまり。日本サッカーの地図に照らし合わせるなら、北信越→東