平日の夜7時キックオフという集客には不向きな時間帯にも関わらず、前売りチケットは完売し、代々木第一体育館には8236人の観客が集まった。17時の開場前から入り口には長蛇の列ができ、限定販売されたカズTシャツは1時間20分で完売した。 報道陣はペン記者が約200人、カメラマンが約50人。これは通常のフットサル代表戦とは比べ物にならない数だ。試合前の集合写真に多くのカメラマンが群がってフラッシュをたく光景は、サッカーのA代表を思わせるほどだった。 試合前には「カズがフットサルに挑戦」という話題がテレビのニュースなどで取り上げられ、スポーツ新聞では連日のように「カズ」、「フットサル」という言葉が躍った。これほどまでフットサルが話題になったのは、この競技が始まって以来のことだ。 “カズ効果”はすでに十分すぎるほど出ていた。だが、それはメディアへの露出などピッチ外での話である。ピッチ内での“カ