携帯電話サイトで高校3年生の長女(17)の名前を検索してみた。「やっぱり」。娘のプロフを見つけた神奈川県の女性(49)は、目を覆いたくなった。 「友達募集、カキコ(書き込み)してね」というコメントと、プリクラの顔写真。居住地や学校、メールアドレスまで載っている。 書き込みからは、アルバイトをしていることや好きな異性がいること、交友が学校以外に広がっていることもうかがえた。どれも「自分の知らない娘」だ。 思い返すと、昨秋から様子が変だった。食事中も携帯をいじり、ビニール袋に入れて風呂場にまで持ち込む。帰宅が遅くなり、カバンから通学ルート外の東京・渋谷駅の切符が出てきたこともあった。 「危ない目に遭ってからじゃ遅いのよ。プロフはやめて」。意を決して切り出した。だが、娘は「大丈夫」と言うばかり。4日間話し合い、最後は泣いて懇願した。娘はしぶしぶ応じたが、「仮名で登録されたら分からない」という不安