先の日ロ首脳会談で、安倍総理大臣がロシアのプーチン大統領に手渡した北方領土の元島民らが書いた手紙の内容が明らかになりました。手紙には元島民の高齢化が進み、その多くが他界する中、「生きているうちに故郷に帰りたい。自由に島に行きたい」などと訴えていて、政府関係者によると、今回の会談で両首脳が元島民の自由な往来を可能にするための案を検討することで一致したことに、大きな役割を果たしたとしています。 手紙には、「元島民の3分の2が他界し、生存者の平均年齢は81歳を超えている」と高齢化が進む現状を記したうえで、「生存者の願いは『生きているうちに故郷に戻りたい。島で朝を迎えたい。何時でも墓参りをしたい。自由に島に行きたい』です。元島民に残された時間は僅かです。私たちは生きている間に朗報が聞かれることを待ち望んでいます」と訴えています。 また、手紙には交流事業などを通じて、北方領土に居住するロシア人と元島