都心部で自転車通勤の新しいスタイルを模索する試みが広がっている。自宅の最寄り駅に自転車を預けるのではなく、会社周辺まで走るロングライド(長距離走行)を支援するための、駐輪場のレンタルやエイドステーションの設置などだ。満員電車の“痛勤”とは無縁だし、運動不足も解消、エコロジーにも貢献…とメリットは多いが、駐輪場不足など、まだまだ課題も。関係者は「きっかけや問題提起になれば」と話す。(篠原知存) 自転車を止めたら、貸しロッカーからスーツを取り出してシャワー室へ。汗を流し、ネクタイを締めて出勤。駐輪場とシャワー施設などを備えた「ランナーズステーションプラスバイク麹町」(東京都千代田区)では毎朝、サイクリストのそんな姿が見られる。 同店はもともと皇居ランナー向けの施設として開業したが、今年2月から駐輪場とロッカーを利用できるバイク会員を募集。月額2万3千円と、ちょっと“割高”だが、約20台の月極利