人見知りが強い赤ちゃんは、知らない人を怖がるだけではなく、強い関心との間で葛藤しているという分析結果を、同志社大赤ちゃん学研究センターの松田佳尚特任准教授らが、6日の米電子版科学誌プロスワンに発表した。 「人付き合いが苦手?」と心配する親も多いが、松田さんは「社会生活を営むための心の成長として、前向きに捉えて」と話す。 京都府内の母親の協力で生後7~12か月の57人を分析。「知らない人になれるのに時間がかかるか」などの質問に対する母親の回答から人見知り度を判定する検査を行い、24人を「人見知りが強い」とした。その上で全員に、知らない女性の正面向きの姿とよそ見している姿を見せ、女性の顔を見る時間を計測。人見知りの弱い赤ちゃんは正面の顔をじっと見つめ、横顔はあまり見なかった。 一方、人見知りが強い24人は、正面の顔からはすぐに目をそらすが横顔はじっくりと見る傾向があり、直視するのは怖くても、関