「いやが応でも会場は盛り上がっています」と言ったら、おかしいと指摘されました。 この場合は「いやが上にも」と言うべきでしょう。 まず「いやが応でも」について考えてみます。これに似た言い方として「いやも応もなく」というものもありますが、これは「いや(否・嫌・厭)=No)」も「応=Yes」もなく、ということで、「好むと好まないとにかかわらず」「いやであろうがなかろうが関係なく」「とにかく」という意味です。例えば「漢字の間違いが、いやが応でも目に付いた」などのように使います。 次に「いやが上にも」を見てみます。こちらの「いや」は、漢字では(表外字なので放送では使えませんが)「彌」と書き、「状態がだんだんはなはだしくなる様子」を表します(例えば「今までよりももっと栄えること」という意味で「彌栄(いやさか)」という単語があります)。つまり「いやが上にも」は、「ただでさえはなはだしい状態なのに、それに