春になり、街でフレッシュマンをよく見かけるようになりました。 見かけるだけではなく、時折思わずのけぞることも。 この間、20代前半の大学の後輩2人と飲んでいたら「電子書籍業界に入りたいんですけど」と突然言われ、のけぞってしまいました。 従来の漫画とかラノベ、ボーイズラブ愛好者ではなく、ふつうの本好きのようです。 これは時代の変化の現れなのか。ただの奇特な若者なのか(笑)。 電子書籍市場を傍から見たら、右肩下がりの出版市場と比較してほぼ右肩上がりに拡大しているように思われがちです。ところが、電子書籍の仕事を始めて10年経った私の実感としては、最初が小さすぎたの一言に尽きます。仕事のやりがい云々は個人差があるのでさておき、ルックスも能力も高そうな将来性豊かな若者が身を投じるほど魅力的な業界かというと、疑問符がつきます。 ひと昔前と比べ電子書籍市場全体が伸びている割に、給料相場は決して高くありま