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  • 【新刊紹介】食品添加物はなぜ嫌われるのか

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 品表示・考 畝山智香子さん(国立医薬品品衛生研究所安全情報部長)の新著「品添加物はなぜ嫌われるのか 品情報を『正しく』読み解くリテラシー」(株式会社化学同人)。 タイトルから品添加物の話かと思いきや、そこにとどまらず、超加工品、オーガニック、北欧品の国際基準、品表示、プロバイオティクスなど、国内外で話題となった情報を広く取り上げています。メディアなどで一面的に取り上げられる情報が、ほんとうのところはどうなのか、真実に迫る内容です。 新著の帯には「ゼロリスク幻想を超えて改めて考える、ほんとうの『の安全』」とあります。これを見て、2009年に刊行された「ほんとうの『の安全』を考える—ゼロリスクという幻想」を思いだしました。新著のまえが

    【新刊紹介】食品添加物はなぜ嫌われるのか
  • 日本の天敵農薬第1号「クワコナコバチ」の話(柏田雄三さん)

    2020年6月25日 木曜日 キーワード:農薬 現在、数多くの天敵農薬が農作物栽培の現場で利用されています。化学合成された有効成分ではないので有機栽培での害虫防除の手段になること、薬剤抵抗性のために効きにくくなることが無いこと、防除器具を使った薬剤撒布でないことなどの理由で、天敵農薬が導入されているのです。 良いことずくめに思えるかもしれませんが、実際には主要な害虫すべてに天敵農薬があるわけではないこと、使いこなしに知識や経験を要すること、生きものが商品なのでいつでもどこでもすぐに求めることができないこと、目の前で効果が実感しにくいことなどから、普及するには一定の時間がかかるようです。現地で技術指導をしてくれる人たちの力も大切です。 天敵農薬が我が国で産声を上げたのは今から50年も昔のことになりますが、今ではそのことを知る人は少ないことでしょう。稿では、日の天敵農薬第1号となったクワコ

    日本の天敵農薬第1号「クワコナコバチ」の話(柏田雄三さん)
  • 新型コロナウイルス 米国食肉工場閉鎖からの教訓 農業・食品産業は必要不可欠な職業

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2020年5月7日 木曜日 キーワード:環境 文化 新型コロナウイルスの感染、死者数が最も多い米国では、今、多くの肉加工場が閉鎖され、肉不足に陥っている。豚、牛、鶏肉、いずれも同じで、カナダもいくつかの肉工場が閉鎖されている。4月29日、「トランプ大統領 肉処理場に供給継続命令 集団感染で工場閉鎖に懸念」と共同通信が伝え、日でも各紙がかなり大きく報道した。 米国人や移民労働者の劣悪な条件や医療保険の不備などと絡めた米国批判の記事も散見されるが、ここでは最近の米国の動きを追い、今後、日で教訓とすべきことを紹介する。 ●米国の動き 感染者が急速に拡大し、3月中旬から全土で移動制限、都市封鎖が始まった。3月27

    新型コロナウイルス 米国食肉工場閉鎖からの教訓 農業・食品産業は必要不可欠な職業
  • 日本の長期熟成生ハムが、ヨーロッパ産を凌駕する日

    豚もも肉を塩漬けしたあと加熱せずに乾燥、熟成させたいわゆる「生ハム」。フランスでは豚肉加工品の総称を意味する「シャルキュトリー」の仲間に入る。イタリアの「プロシュート・デ・パルマ(パルマハム)」、スペインの「ハモン・セラーノ」に中国の「金華火腿(金華ハム)」が加わって世界三大生ハムと言われている。 世界的にはフランスの「ジャンボン・ド・バイヨンヌ」などが有名だが、こうしたヨーロッパの著名ブランドに匹敵するような品質の長期熟成生ハムが日国内でも生産され始めている。今回は、「シャルキュトリー」の続編として長期熟成生ハムを取り上げる。 ●今夏、軽井沢で「国産生ハムフェスティバル」開催 今年7月7日、全国13工房の国産生ハムが軽井沢に集結した。長野県軽井沢町の農産物直売施設「軽井沢発地市庭(ほっちいちば)」イベントホールおよび中庭で行われた「国産生ハムフェスティバル」である。国産生ハム生産者の多

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  • 遺伝子組換え作物・食品 平成30年間を新聞記事で振り返る (第1回 平成元年~12年)

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2019年2月28日 木曜日 キーワード:バイテク 品表示 私が以前、勤めていた独法・農業環境技術研究所は日で初めて遺伝子組換え植物の野外試験ほ場を作った国の研究所だ。そこで耐病性組換えトマトの試験栽培が始まったのが平成3(1991)年。平成の始まりとともに日で組換え作物、品が話題になったともいえる。平成の終わりにあたり、スクラップブックにある組換え作物・品関連の新聞記事の見出しを紹介する。誤報記事もあるが、見出しのつけ方で当時の世相がうかがえるので、そのまま紹介する。 記事は私が購読している毎日新聞が中心だが、研究所の広報係が収集した業界紙や地方紙、平成の半ばからはネット配信記事も採用した。もちろん多くの収

    遺伝子組換え作物・食品 平成30年間を新聞記事で振り返る (第1回 平成元年~12年)
  • 「遺伝子組み換え食品表示」の何が問題か

    佐藤 達夫 2019年1月31日 木曜日 キーワード:バイテク 品表示 ●「遺伝子組み換えではない」表示に違反が出ないか!? 2019年1月25日に東京都千代田区で開催された消費者委員会品表示部会の第50回の主題は「品表示基準の一部改正(遺伝子組み換え表示)に係わる審議」。審議も回を重ねているが、今回の主たるテーマは「監視」つまり「遺伝子組み換えに関する表示に違反があるかどうかを、どのような仕組みで監視するか」である。 遺伝子組み換え表示は(加工品であれば)原材料の農産物が「遺伝子組み換えかどうか」に着目した品表示制度だ。表示の監視は「遺伝子組み換え農産物が混入していない」ことを証明する書類の確認(これを社会的検証という)を基として、その品に「遺伝子組み換え成分が含まれているかどうか」という科学的検証を組み合わせて行なわれる(詳細は当日資料3「科学的検証と社会的検証を用いた遺

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  • 「11歳100ミリシーベルト被ばく疑い」の記事をどう読むか

    瀬古 博子 2019年1月22日 火曜日 キーワード:放射能 ・朝日新聞「11歳100ミリシーベルト被曝疑い 福島第一事故 甲状腺の周囲」(1月21日) ・東京新聞「11歳少女、100ミリシーベルト被ばく 福島事故直後 放医研で報告」(1月21日) 1月21日、上のようなニュースが飛び込んできました。 テレビのニュース(NHK BS)でも「100ミリシーベルト」というので、一瞬耳を疑いました。しかも、徳島大学のチームが福島県職員から聞いた伝聞情報が元になっているとか、公表はされなかったなど、やけに不透明さが目立つ内容です。 ●NHKがくわしく報道 その後、NHKからは、経緯等も含めた、やや詳細なニュースが報じられました。 ・NHK「福島の女児 甲状腺に放射線100ミリシーベルト被ばくか」(1月21日) NHKのニュースを要約すると… ・福島原発事故後、福島県双葉町で、11歳の女児が甲状腺等

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  • 食肉の世界で起きていること③ 豚肉の規格とおいしさ評価 | FOOCOM.NET

    執筆者 近田 康二 肉加工メーカー、養豚企業勤務、肉・畜産関連の月刊誌等の記者を経て、現在はフリーの畜産ライター。 知っておきたい肉の話 近田 康二 2018年12月20日 木曜日 キーワード:メディア 文化の豚肉はおいしい。海外に行く機会が時々あるが養豚先進地域のヨーロッパや北米、豚肉消費の多い中国台湾に比べても軟らかく風味があると思う。豚肉が嫌いな日人はほとんどいないし、価格的にも手頃とあって、身近な動物性たんぱく源として定着している。 畜産関係者による品種改良、エサ、飼養管理などの研究成果といえるが、「昔の豚肉は味が濃かった」という年配者が少なくないし、また、若年層からは「水っぽい豚肉もある」との声も聞く。「もっともっとおいしい豚肉をべたい」という消費者のニーズや国際競争力を強化するための手段としても、肉質を重視した豚肉生産の動きが目立つようになってきた。 ●肉質

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  • 食肉の世界で起きていること① 「A5ステーキ」とは? | FOOCOM.NET

    執筆者 近田 康二 肉加工メーカー、養豚企業勤務、肉・畜産関連の月刊誌等の記者を経て、現在はフリーの畜産ライター。 知っておきたい肉の話 近田 康二 2018年11月12日 月曜日 キーワード:文化 ここ数年、肉にまつわる新しい言葉が次々と登場している。たとえば、肉フェス、肉バル、肉女子、ドライエージングビーフ、ひとり焼肉、稀少部位、サラダチキン・・・…等々。 外では「いきなりステーキ」が量り売り、立ちいで人気を高めているし、「俺のフレンチ」を展開する外企業が8月下旬にステーキ中心の新業態をオープンするなど、肉のマーケットは活気を呈しているように見える。 しかし、実際の生産、流通の現場については、畜産関係者以外はあまり知られていない。消費者にも知ってほしい肉を取り巻く話題を連載していきたい。まず、1回目は牛肉の規格の話から。焼肉店やステーキレストランで「最高級の『A5』

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  • 遺伝子組換え表示、どう変わる?

    瀬古 博子 2018年5月2日 水曜日 キーワード:バイテク 品表示 遺伝子組換え品の表示について、検討会が設けられ、議論されてきた。3月に報告書が出されたことは、森田満樹さんが記事に書かれたとおり。 検討会の報告内容について、4月19・20日、消費者庁主催の説明会が東京で開かれた。報告書では、表示対象品目等は原則変わらず、表示の方法について、これまで (1)遺伝子組換え(義務表示) (2)不分別(義務表示) (3)遺伝子組換えでない(任意表示) の3通りだったもののうち、(3)「遺伝子組換えでない」を変えていく方針が示されている。 現行制度で、「遺伝子組換えでない」と表示するには、適切に分別生産流通管理(IPハンドリング)を行い、大豆・とうもろこしの場合「混入率5%以下」であることが条件だが、この部分が厳格化される。「遺伝子組換えでない」と表示するには、「不検出」レベルであることが必

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  • 「危ない中国食品」に惑わされない!4つの理由

    執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 の安全・考 森田 満樹 2018年4月26日 木曜日 キーワード:添加物 農薬 中毒 2018年4月、週刊文春に「危ない中国品」という記事が3回にわたって連載されました。厚労省が毎年公表している輸入品監視統計から、独自の「汚染品リスト」を作って、警鐘を鳴らす内容です。広告や記事を読んで不安になるかもしれませんが、ちょっと待って。記事には、誤解を招く表現もみられます。「中国品」だからといって避けなくてもよい、4つの理由をまとめます。 その1 中国の違反率は他国と比べて高くない その2 違反内容は中国固有の問題ではない その3 違反イコール危険ではない その4 日の輸入品の安全は3段階で守られている その1 中国の違反率は他国と比べて高くない

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  • 全量全袋検査に年間60億円を費やす意味は〜福島県課長にインタビュー(後編) | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 ●国の金が、全量全袋検査に注ぎ込まれている 松永 放射性セシウムが出ない、という実績を積み重ねてやっと今年6月、全量全袋検査について「将来を見据えた検査の方向性について検討着手する」という県の姿勢が明らかになりました。でも、これは「検査を縮小する」という意味ではないそうですね。 大波恒昭・福島県水田畑作課長 具体的なことはまだ白紙です。しかし、今後の方向性について、ある程度の期間の見通しをしっかりと示すべきだ、と考えています。まずは、さまざまな関係者、消費者等から意見を聞きます。首都圏を中心に消費者調査もしたい、と考えています

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  • なぜ、放射性セシウムは米から検出されないのか?〜福島県課長にインタビュー (前編)

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 2011年(平成23年)に起きた東日大震災による東京電力福島第1原子力発電所の事故。放射性物質の品への影響が懸念され、福島県は2012年から県産米の「全量全袋検査」をはじめました。玄米30kgを袋に入れてそのまま放射性セシウム濃度を測定し、基準値を超過していないことを確認してから流通させる仕組みを独自に作り上げ、運用してきました。 2015年と16年は、基準値を超過する米は見つかっていません。そして17年6月29日、県議会の常任委員会で担当課長が「将来を見据えた検査の方向性について検討着手する」と表明しました。つまり、全量

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  • 健康食品の体験談広告、厳しい規制へ | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 ●改善しなければ、景品表示法違反のおそれも こんなタイプの広告を、新聞や雑誌などでよく見かける。だれにとってもおなじみだろう。 だが、今後は変わるはずだ。健康品業界にとってはもしかすると、 “危機的”事態かもしれない。消費者庁が7月14に出した「打消し表示に関する実態調査報告書」である。報告書の体裁だが、現状の「体験談広告」はもう許さない、という消費者庁の強い姿勢が示された。 打消し表示とはなにか? 広告宣伝においては、品質や価格などについて「よいものですよ」と強調する表示をするのが普通だ。それが、すべての消費者にどのような

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  • 農薬、添加物をdisる農水省広報誌に驚いた | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 ひさしぶりに農水省の広報誌「aff」(あふ)を見た。あんまり面白いとは言えない雑誌なので、時たましか見ない。そして、5月号 に仰天した。農水省は、多くの生産者を貶めて、思い込みの情報、科学的には間違った情報を拡散している、と私には思えた。税金を使ってどうしてこんな広報をするの? 皆さんはどう思われるだろうか? ●の安全と外の原産地表示、関係ある? たとえばP10。こう書かれている。 90年代〜2000年代初頭にかけて発生したBSE問題や、2002年に発生した輸入農作物の残留農薬問題、2000年代以降相次ぐ品偽装問題など、

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  • 日本の科学はここまで墜ちた!? 明治のチョコ若返り宣伝に見る “お墨付き”効果 | FOOCOM.NET

    どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点での課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 日経産業新聞が12日、「内閣府チーム、仮説段階の研究を表彰」という記事を出した。内閣府の革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の研究チームが、脳の健康に効果のありそうなべ物や生活習慣などを見つけるためのコンテストを開催しており、仮説でしかない研究を表彰している、と問題提起している。 私もまったく同感で、海のものとも山のものともわからぬようなレベルの研究を持ち上げてはならない、と思う。内閣府のプログラムとしての是非を考える以前に、これは科学の倫理の話だ。記事中のプログラム・マネージャーのコメントに驚き、日の科学はここま

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  • 食品中の放射性物質の検査情報、しっかり伝わっている?

    瀬古 博子 2017年1月30日 月曜日 キーワード:メディア 放射能 昨年末、毎年行っているの十大ニュース選びをやっていて、ふと思ったのだが、品中の放射性物質の検査結果が、ニュースの中にあまり出てこない。 私が十大ニュースの一つに選んだ「19都県事調査で、放射性物質2年連続検出せず(3月)」についても、取り上げたメディアは、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞などほんの数社で、しかも小さい記事にしかならなかった。ニュースとしての取り扱いが小さかったので、逆に印象強く心に残ってしまった。 ●米の全袋検査は、昨年に引き続き、基準値超過なし 昨年末から今月にかけて、魚介類や米の放射性物質検査に関しては、いくつかニュースで取り上げられている。 例えば、米については、福島民報「全て基準下回る 28年産県産米 全量全袋検査 昨年末現在」(1/7)、魚介類については、産経新聞「セシウム基準超ゼロ 福島の

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  • 生物多様性条約締約国会議 合成生物学、デジタルシーケンス情報、遺伝子ドライブ 新ネタ続々登場で盛り上がる

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2016年12月26日 月曜日 キーワード:バイテク 2016年12月2日~17日、メキシコ・カンクン市で生物多様性条約第13回締約国会議(COP13)が開かれた。初日の閣僚会合で「農林水産業や観光業も生物多様性に配慮した取り組みを」というカンクン宣言が採択された。一見穏やかな国際会議のように見えるが、4日~17日(18日早朝まで)の実務者レベルの会合では、とくにモダンバイオテクノロジー関連で、新たな規制対象を巡ってもめにもめた。前回2014年のCOP12で初めて議題にあがった合成生物学だけでなく、遺伝資源のデジタルシーケンス情報も規制対象にしろ、ゲノム編集を使った遺伝子ドライブもモラトリアム(当面利用禁止)にしろと途

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  • 科学リテラシーを育てる〜Z会の“挑戦”を聞く(1) | FOOCOM.NET

    今年4月、通信教育で有名な(株)Z会から、取材の依頼が来た。中高生向けの情報誌で、「『科学的』ってどういうこと?」というタイトルで特集を組みたいと考えている。品や健康情報の問題点、情報の受け手側が持っておくべき知識、心がまえなどについて話を聞きたい……。 Z会といえば、教材が難しいことで有名。「東大・京大を目指すならZ会。」と言われている。そのZ会が、受験とはまったく関係ない健康情報について聞きたい? 驚いた。取材を受けた時にもいろいろ驚いた。できあがった情報誌を送ってもらって、仰天した。 たとえば血液型やゲーム脳、超能力などについて、どう考えるか。疑似科学のなにが問題なのか。人が、あやしい科学情報を信じてしまう心理は、どのようなものなのか。とても面白くて考えさせる、真っ向勝負の「読み物」になっていた。 大人相手の情報誌でも、こんなにしっかりした内容のものはたぶんない。なにせ、中高生に「

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  • ゲノム編集技術応用へのハードル 医学では生命倫理だが農作物や魚では?

    執筆者 白井 洋一 1955年生まれ。信州大学農学部修士課程修了後、害虫防除や遺伝子組換え作物の環境影響評価に従事。2011年退職し現在フリー 農との周辺情報 白井 洋一 2016年10月12日 水曜日 キーワード:バイテク メディア ゲノム編集技術を利用した品種改良が話題だ。最近でも、早く成長するトラフグ、受粉不要の赤いトマト(9月5日、NHKニュース)、筋肉隆々の豚(共同通信、9月15日)などマスコミをにぎわしている。ゲノム編集とは、CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)やTALEN(ターレン)と呼ばれるDNA切断酵素システムを使って、標的とする遺伝子を正確に導入したり、取り除く技術だが、作物や魚、家畜の品種改良以上に期待され、応用研究が進んでいるのが医学、医療の分野だ。 ねらった部位を正確に操作できる技術なので、今まで難しかった生殖細胞や受精初期の胚の遺伝子改変もできるが

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