大阪府の橋下徹知事は8日開いた府教育委員との懇談で、東南アジアから教員を迎えた場合、「日本の公務員になるなら(『君が代』を)起立・斉唱すべきだ」とのべました。 橋下知事が5月議会で成立した「君が代」強制条例に続き、9月議会で懲戒免職を含む「処分条例」を提出しようとしていることに対し、慎重を求める意見が相次ぎました。 出席した教育委員から「府民の願いはこういうことを議論することだろうか」との疑問や、将来、「日の丸」「君が代」に抵抗感がある東南アジアから教員を迎えることもあると指摘。「教え子を再び戦場に送らない」とがんばっている教員が子どもたちの信頼を得ていることもあるとして、「処分は、十分われわれとコミュニケーションを」とってほしいと求めました。 知事は「そういう(起立しない)教員が採用試験でなぜ合格したのか」とのべ、憲法が保障する思想・良心の自由に挑戦する態度をあらわにしました。