この陶壁画は、寸胴譜(ずんどうふ)と名付けられており、作者は、加賀市在住の画家で、陶芸家でもある九谷興子(くたに こうし)さんである。 寸胴とは、焼物を形成する際の途中の形で、円筒形の状態のものを言います。皿であれ花瓶であれ、寸胴の形を経て形成されるもので、陶器が作られる際に親型となる焼物の原点であると言われている。 陶壁の円筒形の壺が寸胴であり、三角形や四角形になっているものは、その寸胴が発展したものを示しているといわれ、陶器を作るとき、その親型の大事さをうたったものである。 言い換えれば、この大学の若い研究者や多くの学生が寸胴であり、ここで大いに学び研究し、そして社会に巣立ってゆく様子を表している。図柄は、上部の半円形が長良川の花火をイメージし、その下が頭を右に魚をイメージし、左を頭に鳥が下に、羽をのばしてはばたいているのを表しています。 また鳥の羽の後にある白い三角形は羽毛を意味し、