写真をベースに作品をつくるアーティスト、川内倫子の個展が始まっている。東京銀座にある森岡書店銀座店での「Halo」展。ここは期間を区切って一冊の本のみを売り、店内では関連の展示をするという独自の活動を展開するスペース。小さい展示で、掲げられている作品点数も限られているので、かえって1点ずつとじっくり向き合うことができていい。 近い距離から作品を眺めていると、このアーティストが国内外で高い人気を誇る理由の一端が見えてきた。画面に生命感が満ちている。そこが川内倫子の写真が人の目を惹きつける大きな要因だ。 「写真映え」するもの スマホのカメラ機能も勘定に入れたら、今やあらゆる人が毎日のように写真を撮り続けている。ランチのプレートがおいしそうだったら撮る。おもしろい看板を見かけたとき、久しぶりに会った友人、かわいがっている犬か猫の「本日の姿」も当然撮る。メモ代わりにと資料や証拠も撮るし、雲の形がユ
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