洋楽、J-POP問わず、ここしばらく、ラジオなどで耳にするはやりの楽曲から派手なギター・ソロが消えた。 ラップ音楽やヒップホップが世界的に大ブームだった1990年代以降、欧米では、ギターケースを担いで歩くことすらダサいと言われ、後ろ指をさされた。2000年代の前半、ロサンゼルス支局長時代、街行く若者に手当たり次第に聞いた。 「ギター弾きはカッコ悪いのか?」 あるラップ音楽好きの若者が答えた。 「ギター弾きもロックもダサい。ロッカーよりハッカーの方がクールだと思うぜ!」 言葉が出なかった…。 ◇ ◇ あれから時は流れ2020年。日本ではラップ音楽やヒップホップの勢いは弱まり、一昨年の映画「ボヘミアン・ラプソディ」のヒットでクイーンをはじめ、若者が欧米のクラシック・ロックに接する機会が増えたような気がするが、相変わらず洋邦問わず、ラジオなどから流れてくる楽曲には、派手なギター・ソロがない。