幸福拒否症時代の処方箋 Society 2006年の初エントリということで、今年もよろしくお願いします。いつもは斜に構えたsociologicですが、年初のエントリぐらいはスーパーポジティブ(超建設的)路線でお届けします。 昨年末に読んだ「この社会の歪みについて―自閉する青年、疲弊する大人」は、非常にあっさりした本だが、精神科で悩みを抱えている人々に接して来られた経験からか、生活者がおかれている状況を肌で捉えたものとしては割とポイントを押さえていると感じた。若者は外面と内面の2つの分裂した世界を使い分けているとか。で、本によると、日本は、他の先進国に比べて幸福を感じている若者が極端に少ないらしい(*1)。 (*1)付け加えれば、仮に未開社会で調査をすれば更に幸福度は高いのではないかと思われるが。 ちょっと長めの引用になるが(*2)、 ソウルの小学五年生では、「幸福を感じる」のは八割です。北