(左から)ロシアのプーチン大統領、イランのアハマディネジャド大統領、ベネズエラのチャベス大統領の“反乱”の結果は?〔著作権:AP.2006〕 国際石油市場のドル一極支配への反乱が起き始めた。イランが年内を目標にユーロ建ての石油取引市場の創設準備に入ったのに続き、ロシアのプーチン大統領がルーブル建ての石油・ガスの取引を早ければこの7月から始めると宣言した。ベネズエラのチャベス大統領もユーロ建ての石油輸出を検討していると言う。 いずれもこの4月から5月にかけて表面化した。ドル標準の国際金融市場の枠組みの中で、これらの一部産油国の試みが産油国や消費国にただちに浸透する可能性は少ないが、米国はいざとなってもドル札さえ刷れば石油を確保できる世界唯一の基軸通貨国の特権について第二次大戦後初めて挑戦を受けることになる。 「一部産油国の動き」として無視できない事情 ロシア、イラン、ベネズエラがほぼタ