実店舗における本の取り扱いは委託制度をとるスタイルが主流であった。インターネット書店での購入人気だけでなく、返品の問題に関しては、ネットで注文して書店で受け取るなどの通販システムの利用者増などで環境に変化もある。 実店舗における書籍の販売取り扱いは、委託販売という形が主流であった。書店は取次という問屋を仲介して本を仕入れ、店舗で売れなければ問屋に返品する。また、再販制度と呼ばれるシステムにより、本は値引き販売ができない。もちろん、新品の本であれば、値上げして売ることもできない。本の価格は出版社が決めた販売価格が保証されていることになる。 委託販売には例外もある。岩波書店から出版されている本は、書店が委託ではなく買い取って販売を行う、買い切りという形態が導入されている。本を取次や出版社に返品させず確実に売るためであるという。返品ができないため、買い切りで仕入れた本を確実に売り切ることができる