約200点の「ふるさと文庫」をはじめ、郷土の本を出版してきた流山市の崙(ろん)書房出版が7月末に解散・廃業し、半世紀の歴史に幕を閉じる。市立森の図書館(同市東深井)では同20日まで、企画展「ありがとう崙書房出版」を開催している。【橋口正】 崙書房出版は1970年創業で、50周年を迎える直前での廃業となった。世に送り出した書籍は約1000冊に上る。千葉に温泉が数多くあることを紹介した「ちばの温泉」(う沢喜久雄著)や、関東大震災直後に自警団に暴行され幼児を含む9人が殺害された事件を追った「福田村事件~関東大震災・知られざる悲劇」(辻野弥生著)など話題となった書も多くある。 98年に3代目の社長として就任した小林規一さん(72)は、廃業の理由に読者減に伴う売り上げの減少を挙げ、「取り扱ってくれる書店数が30年前は県内に300店あったのに60店舗に減ってしまった」と肩を落とす。
名張市蔵持町原出の郷土史家、中相作さん(66)の著書「乱歩謎解きクロニクル」(言視舎)が、第19回本格ミステリ大賞を「評論・研究部門」で受賞した。6月22日には都内で贈呈式が開かれる。【受賞した著書を手にする中さん=名張市蔵持町原出で】 同賞は、推理小説作家らでつくる団体「本格ミステリ作家クラブ」が主催。会員の投票で、5つの候補作から選ばれた。伊賀市出身では評論家で弁護士の巽昌章さん、小説家の麻耶雄嵩さんが受賞しているが、名張市からは初めて。 受賞作は、昨年3月に出版され、乱歩のデビュー作「二銭銅貨」や、「陰獣」「双生児」などの作品について、過去の解説をまとめた評論集。「乱歩がなぜ自伝を執筆したのか」との疑問に焦点を当て、多角的に論じた。 中さんは名張市立図書館で乱歩資料担当を1993年から15年間務め、収集資料を基に同図書館が刊行した「江戸川乱歩著書目録」などを編集した。今回の受賞は「と
「移動する図書館」があれば、人はふらふらと立ち寄るだろうか。 ある日、私はノルウェーの首都オスロ中心部で取材をしていた。次の取材まで2時間ほど時間がある。疲れたし、カフェに座って、何か食べたい。 「どこのカフェに行こうかな」。 たまたま歩いていた広場にあったのが、いつもはないデイクマン公立図書館の「臨時図書館」だった。 カフェのようにイスやソファが設置され、日差しから涼むこともできる Photo: Asaki Abumi本は無料に貸し出されていて、読書をしてもいいし、ただ座って休憩していてもいい。 お金はかからない。 私はこの無料の図書館で、その日の新聞をいくつか読み、本を1冊読んだ。居心地がよかったので、近くのお店でごはんをテイクアウトし、ベンチで読書しながら食べた。 本棚はスタッフが電気自転車で移動させる Photo: Asaki Abumiこの「移動する図書館」を見たのは初めてではな
東京都武蔵野市・三鷹駅から徒歩15分の商店街の一角にある、無人古本屋「BOOK ROAD」。ガラスの扉を開くと広がるたった2坪の空間には、本と木箱と決済用のガチャガチャが置かれている。まるでおもちゃ箱のようなこの場所には、看板もなければ店員の姿も見当たらない。2013年春に開店して以来6年、昔ながらの商店街で24時間営業の無人店舗は存在感があり、いまも遠方からも訪れるお客さんが後を絶たないという。この店舗はどのようにしてできたのか、店主の中西 功(なかにし・こう)さんに話を聞いた。 無人の古本屋という実験 ー無人の本屋って珍しいですね。 とにかく本が好きで、所蔵本が1000冊ほど溜まり、本棚がたわんできたところで、妻からなんとかするようにと言われたことがきっかけです。捨てることには抵抗があったため、もともと胸に秘めていた本屋をやりたいという欲が高まりました。とはいえ、当時は企業に勤めていた
多くの人にとっての交流の場をつくりたい―。南相馬市小高区の自宅で書店「フルハウス」を経営する芥川賞作家の柳美里さん(50)は、書店駐車場に誰もが立ち寄れるブックカフェの増築を計画している。「地元住民や高校生、遠方から訪れた人たちが共に過ごし、新たなつながり、文化が生まれてほしい」。柳さんはそう願っている。 柳さんは2018(平成30)年4月に自宅を改装してフルハウスを開店した。学校帰りで電車を待つ高校生が時間をつぶす場所がないことに気が付いた柳さんが、その高校生たちのために自分ができることとして思い付いたのが書店だった。 東京電力福島第1原発事故による避難指示で避難を余儀なくされた小高区。「原発事故前にあった、一人一人の生活と文化、歴史、それを支えた住民の努力と誇りに連なりたい」という強い思いも、書店を開店する決意につながったという。 書店には柳さんの著作や、柳さんと知人らが選んだお薦めの
こんにちは! 書籍編集者の竹田です! このたび、自分が勤めている出版社「柏書房」が社員募集をスタートしました。 でも、柏書房(かしわしょぼう)ってどんな会社なんでしょうか? ほとんど世の中に知られていないこの小さい出版社について、現役の社員である私が特徴を101個挙げてみようと思います! ※いち編集視点なのでおもいきり情報が偏っています。ご容赦を。 1)実在する会社 2)出版コードを持っている 3)社保を完備している 4)給料が出る 5)同僚がいる(十数人、女性は4人、編集は4人) 6)「ケアをひらく」シリーズの医学書院がそこそこ近い 7)みすず書房がほぼ向かい 8)本郷三丁目駅、御茶ノ水駅、水道橋が徒歩圏内で通勤しやすい 9)近くに飯屋が多い 10)有名なうどん屋がある 11)有名なハンバーガー屋がある 12)平松洋子さんが書いた立ち蕎麦屋がある 13)トレンドはビリヤニと「雑麺」(何と
「電子書籍に反対していた宝島社が、自社の書籍の電子化に踏み切った」として一部ネットで話題になっています。宝島社に理由を聞きました。 Kindle Storeで「宝島社」を検索した結果 宝島社は2010年にノンフィクション書籍『電子書籍の正体』の新聞広告を掲載した際、「本屋のない町で私たちは幸せだろうか?」「宝島社は、電子書籍に反対です」との文言を記していました。 このように電子書籍に反対する姿勢を打ち出していた同社が、2019年5月末に『チーム・バチスタの栄光』など海堂尊さんの書籍を電子配信。6月下旬には『響け! ユーフォニアム』シリーズ(武田綾乃さん)や『異世界居酒屋「のぶ」』(蝉川夏哉さん)も配信されます。 ネットでは「ついに」という声も「ようやく」という声もあり、また「VOWの電子化を」「別冊宝島も電子にしてほしい」など他の書籍の電子化を望む声も寄せられています。 宝島社の『新装版
返品コストが経営圧迫 書店粗利35%の施策を提言 三洋堂ホールディングス 加藤 和裕社長 かとう・かずひろ。1983年3月三洋堂書店(現・三洋堂ホールディングス)入社・取締役。同年4月監査役(ビジネスコンサルタント入社)87年3月取締役。96年1月常務取締役、同年10月代表取締役副社長、2000年7月代表取締役社長。11年6月最高経営責任者兼最高執行役員。58歳。 三洋堂ホールディングスの加藤和裕社長は、業界関係者を集めた創業60周年記念の「LIVE PARTY」の席上、粗利率を7年で35%(現在は約30%)にまで引き上げるなどして新たなブック・バラエティ・ストアを展開していくと発表した。 これを受けて、「書店が生き残るためには」をテーマに加藤社長に単独インタビューを行なった。加藤社長は、返品運賃や人件費などの経費高騰と、消費増税と政府の痛税感緩和対策のポイント還元施策が書店経営の喫緊の課
なにわ書房(札幌市)は21日、札幌地裁に破産を申請した。債権者約90人に対し、負債総額は2億9千万円。同社は1950年創業で、マルヤマクラス店や東光ストア円山店、東光ストア行啓通店など札幌市内と近郊で計5店の書店を経営している。電子書籍やネット通販の普及で書籍販売が落ち込み、赤字経営が続いていた。2017年には大
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
2019年6月20日、井手町(京都府)は、井手町図書館が町立老人福祉センター賀泉苑及び玉泉苑で出張貸出を実施していることを発表しています。 賀泉苑へは毎週水曜日の10時から12時に、玉泉苑へは毎週木曜日の14時から16時に出張しています。各施設には返却用のブックポストも設置されています。また、資料のリクエストにも応じるとしています。 新着情報一覧(井手町) http://www.town.ide.kyoto.jp/news.html ※「2019年06月20日:賀泉苑・玉泉苑で本が借りられます!」とあります。 賀泉苑・玉泉苑で本が借りられます!(井手町) http://www.town.ide.kyoto.jp/soshiki/kyouikuiinkai/library/tosyonews/1560739427330.html 井手町立老人福祉センター玉泉苑・賀泉苑(社会福祉法人井手町社会
藤沢駅南口の商業施設「ODAKYU 湘南 GATE」6階に移転する藤沢市南市民図書館 藤沢市南市民図書館(同市鵠沼東、休館中)と市民ギャラリー(ルミネ藤沢6階)が7月1日、藤沢駅南口の商業施設「ODAKYU 湘南 GATE」6階に移転する。 同図書館の老朽化に伴う移設で、駅前の立地を踏まえ平日は午後8時まで開館。休館日も月1回とし、利用者の利便性向上につなげる。 移設先の総面積は約1952平方メートルで、図書館約1389平方メートル、市民ギャラリー約523平方メートル、常設展示室約40平方メートル。同図書館の開館時間は従来、午前9時~午後5時(火、金曜日は午後7時まで)だったが、移転後、平日は午前10時~午後8時に変更(土日・祝日は午前10時~午後6時)。毎週月曜だった休館日は、毎月第2月曜日(休日の場合は翌月曜日)と年末年始のみとなる(特別整理期間など除く)。 また、同市はファミリー層の
2019年6月20日、新潟県立図書館が、18日に発生した山形県沖地震をうけ、県内の公共図書館の開館状況を発表しました。 開館している同館をはじめ、県内の公共図書館からは、今のところ開館に支障が出ているとの報告はないとしています。 図書館の開館状況について(山形県沖を震源とする地震による影響について)(新潟県立図書館,2019/6/20) https://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=journal_view_main_detail&post_id=717&comment_flag=1&block_id=928#_928 参考: 山形県立図書館、山形県沖地震の発生をうけ、県内の公共図書館の開館状況を発表 Posted 2019年6月20日 http://curren
図書館の一角に設けられた「明智光秀コレクション」のコーナー。館内閲覧はできるが、貸し出しはできない=福知山市駅前町 福知山市立図書館中央館(同市駅前町)で「明智光秀コレクション」が公開されている。同市ゆかりの戦国武将・明智光秀について、これまで福知山城で研究用に収集された関連書籍や資料、同館所蔵の書籍などを展示している。 同館の開館5周年を記念した企画。福知山城の書籍など412点を同館に移管、同館所蔵の書籍147点と合わせ、コレクション数は計559点に上る。 コレクションには光秀を主人公にした「明智軍記」や、光秀が丹波・丹後を平定し、安土で織田信長に報告するくだりが書かれた「信長公記」などがある。 7月6、13日にはコレクションの資料解説を交えた光秀、福知山城に関する講座を開く。受講無料。 同館の岸田哲典資料整理係長は「雑誌やマンガ、小説など幅広いジャンルで、楽しんでほしい」と話している。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く