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ブックマーク / realsound.jp (195)

  • にじさんじが誇る“新世代の配信モンスター”小清水透 後輩との交流で見せた、新たな一面

    現在のVTuberシーンにおけるトップランナーのひとつであるにじさんじ。そのなかにおいてもタレントの活躍する分野は日々拡がっている。 メインとなる生配信に加え、事務所が主導する企画への参加や監修、主に一人ひとりのライバーが主導となって進む歌ってみたなどの動画のほか、ここ数年ほどはエンターテインメントのフィールドでアーティストとして日の目を見る者も増加してきた。 育成プロジェクトである「バーチャル・タレント・アカデミー(VTA)」からも新規ライバーがデビューし始めており、現在約150名のメンバーが所属・活動しているにじさんじ。その層の厚さで今後も大きな影響を与え始めている。 今回から数週にわたり、2023年にデビューしたタレントたちにフォーカスした特集記事を書いていく。Idios、Oriens、Dytica、みたらし団といった面々はVTAに所属・学んだメンバーが多く、2025年現在までに3D

    にじさんじが誇る“新世代の配信モンスター”小清水透 後輩との交流で見せた、新たな一面
    triceratoppo
    triceratoppo 2025/04/21
  • あの頃、みんなレインが好きだった——SF作家・千葉集と紐解く、『serial experiments lain』と現代社会

    あの頃、みんなレインが好きだった——SF作家・千葉集と紐解く、『serial experiments lain』と現代社会 フェムセルのアイコンになった玲音 「プレゼントデイ■ プレゼントタイム■」 27年が経った今でも、アニメ版『serial experiments lain』(以下、『lain』)を再生すれば、こんな哄笑から始まる。〈むかしむかし(Onece apon a time)〉のお話ではなく〈現在の〜(Present)〉、今この時代の寓話なのだと宣言される。 かつて、シリーズの脚を担当した小中千昭は、第1話の脚のト書きにこう記した。 「ここは現実の現代が、少しだけ歪んだ世界。しかしこれは、現実の現代と遊離したものではない」(※1) その「少しだけ歪んだ世界」は、あの頃よりずっとリアルに迫りつつある。 日のインターネットの世帯普及率が7%ほどにすぎなかった1998年に、『l

    あの頃、みんなレインが好きだった——SF作家・千葉集と紐解く、『serial experiments lain』と現代社会
  • 『トワイライト・ウォリアーズ』はなぜヒットしたのか? 不変の香港映画マインドがここに

    『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(2024年)が大変だ。日国内で異例の大ヒットを飛ばしている。洋画不況が叫ばれ、全米No.1ヒットのハリウッド超大作に閑古鳥が鳴くことも珍しくない昨今、小規模公開で始まった外国映画が、ここまで話題なのは奇跡的と言ってよい。少なくとも村は完全に出来上がっている感があるので、村社会現象くらいは確実に起きている。果たしてなぜ同作はここまでヒットしたのか? 今回の記事では『トワイライト・ウォリアーズ』が多くの人々の心を捉えた理由を分析しつつ、その魅力を総括していきたい。 まず私は『トワイライト・ウォリアーズ』の最大の魅力として、アンサンブル映画的な面を挙げたい。作には個性豊かなキャラクターがいっぱいだ。主人公格である陳洛軍(レイモンド・ラム)を含む“城塞四少”こと、信一(テレンス・ラウ)、四仔(ジャーマン・チョン)、十二少(トニー・ウー)。この4人

    『トワイライト・ウォリアーズ』はなぜヒットしたのか? 不変の香港映画マインドがここに
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    triceratoppo 2025/04/14
  • Adoが変えた日本の音楽シーンの“基準” 新たな歴史を築いた軌跡、『Adoのベストアドバム』を柴那典が解く

    Adoが変えた日音楽シーンの“基準” 新たな歴史を築いた軌跡、『Adoのベストアドバム』を柴那典が解く Adoの登場は日音楽シーンの“基準”を変えてしまった。 鮮烈なインパクトをもたらしたデビューから5年。4月9日にはこれまで発表してきた楽曲を選んだ全40曲入りのベストアルバム『Adoのベストアドバム』がリリースされる。そこにあるのは、Adoがいかにして唯一無二の存在になってきたかという軌跡でもある。 最初は“現象”だった。2018年頃からボーカロイドシーンや歌い手の界隈では図抜けた歌唱が評判を呼び、名を広めていったが、世の中に一気に名を広めたのは「うっせぇわ」がきっかけだったはず。『2021 ユーキャン新語・流行語大賞』の新語・流行語大賞にもなるくらいの爆発力だったが、その後もその勢いはとどまることは一切なかった。今振り返ると、当時の話題性の中心はあくまで楽曲のインパクトで、Ad

    Adoが変えた日本の音楽シーンの“基準” 新たな歴史を築いた軌跡、『Adoのベストアドバム』を柴那典が解く
  • 王道にして異端なゲーム作り 「サガ」シリーズの生みの親・河津秋敏のクリエイティブを追う

    王家に生まれながら術の適性がなかった子ギュスターヴと、両親の死にまつわる“エッグ”という存在を追いかけるウィル・ナイツの物語が交錯していくRPG『サガ フロンティア2』。このたび、26年の時を経てついにリマスター版が発売された。 作のディレクションを担当したのは「サガ」シリーズの生みの親である河津秋敏氏(以下、敬称略)。スクウェア(現スクウェア・エニックス)の黎明期から国産RPGを作り上げてきた河津は、いまだに最前線でクリエイティブを発揮し続けている。 今回はそんな河津の来歴を追いかけつつ、彼が作り上げてきた名作たちを紹介していきたい。 スクウェア入社~『魔界塔士Sa・Ga』 1962年に熊県で生まれた河津は、東京工業大学理工学科に進学。Apple IIを購入した友人らとともに海外のボードゲームを遊んでいくうちに、コンピュータゲーム作りに興味を持つこととなった。 https://www

    王道にして異端なゲーム作り 「サガ」シリーズの生みの親・河津秋敏のクリエイティブを追う
  • 『全修。』は何を描き、何を“修正”したのか? アニメに“救われた”者を再び救う

    MAPPAスタジオの手がけるオリジナルアニメ『全修。』が全12話をもって完結した。すごい作品であった。 山﨑みつえが監督を、うえのきみこが脚を、両者とMAPPAが原作を務めた作は「天才アニメーターが新作の構想に悩む最中、腐ったハマグリ弁当をべて異世界に転生する」という、とんでもない展開から始まる。正直、放送前はアニメ会社に勤める主人公が「全修」を言い果たされ、無茶なスケジュールを乗り切ろうと頑張る……そういった“お仕事系アニメ”かと、予想していた。なにせ、完全オリジナル作品であるため内容は放送されるまで誰も知る余地がないのだ。しかし最終話まで描かれた作は、想像よりもずっと希望的で、単なる“異世界モノ”に留まらない、現実や個人の記憶に繋がるような温かみ溢れる作品だった。 ※稿には『全修。』最終話までのネタバレが含まれます。 オリジナルの中に詰め込まれた“アニメ史” 気がつけば異世界

    『全修。』は何を描き、何を“修正”したのか? アニメに“救われた”者を再び救う
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    triceratoppo 2025/04/01
  • アニメ評論家・藤津亮太が語る、戯作者としての富野由悠季「人間の限界を拡張するのは科学技術であるという発想がある」

    アニメ評論家・藤津亮太が語る、戯作者としての富野由悠季「人間の限界を拡張するのは科学技術であるという発想がある」 藤津亮太『富野由悠季論』(筑摩書房) アニメ評論家・藤津亮太による書籍『富野由悠季論』(筑摩書房)が、3月21日に刊行された。タイトルの通り、富野由悠季がこれまでに制作してきた数多くのアニメ作品について、真正面から論じた一冊である。 書の特徴は、あくまで「アニメ監督としての富野由悠季」について語られたであることだ。富野に関する書籍は多数が発売されているが、多くは富野と識者との対談や富野人が書いたもの、文化人としての富野について書かれたものだった。「アニメ監督としての富野由悠季は、どのような作品を作ってきたのか」「富野作品はどのように変化してきたのか」といった、富野の仕事そのものについて論じた書籍は、驚くほど少ないのである。 その現状に対し、一石を投じた内容となっている『富

    アニメ評論家・藤津亮太が語る、戯作者としての富野由悠季「人間の限界を拡張するのは科学技術であるという発想がある」
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    triceratoppo 2025/03/31
  • アトラスはいかにして尖った作品を世に送り出してきたのか? さやわかが語る、RPGのつくりかた

    さやわか『RPGのつくりかた——橋野桂と『メタファー:リファンタジオ』』(筑摩書房) 『世界を物語として生きるために』『僕たちのゲーム史』『文学の読み方』などの著作で知られるさやわか氏の新刊『RPGのつくりかた——橋野桂と『メタファー:リファンタジオ』』(筑摩書房)は、著者がゲームクリエイター・橋野桂に7年にわたる取材を行い、アトラスの最新作『メタファー』ができるまでの軌跡を追った、これまでに類を見ないルポルタージュだ。 『真・女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズなど、斬新なJRPGを次々と世に送り出し、世界中に熱狂的なファンを獲得してきたアトラスは、どのような「ものづくり」を行なってきたのか。その真髄にはいかなる思想があるのか。著者のさやわか氏にインタビューした。(編集部) ーー『RPGのつくりかた』は濃密なルポルタージュで、ゲームに限らず「ものづくり」に関心を持つ多くの人に届く内容

    アトラスはいかにして尖った作品を世に送り出してきたのか? さやわかが語る、RPGのつくりかた
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    triceratoppo 2025/03/29
  • 花田十輝の“作家性”を『メダリスト』と『ユーフォ』から考える “勝利”よりも大切なこと

    2024年最も多くのTVアニメ脚(※1)を担当したとされる花田十輝が今期手がけている『メダリスト』からは、その作家性が透けて見えている。もちろん原作者・つるまいかだ来の作家性もあり、また原作からの変更の全てが脚に帰するわけではない(監督との兼ね合いもあるだろう)。しかし、とりわけ花田十輝の担当する作品から大きく影響を受けてきた筆者は、このTVアニメ版『メダリスト』から彼の持つ「作家性」のようなものを読み取りたい衝動に駆られる。 それは花田脚についてよく言われるような自己実現的なフォーマットに則って何かを勝ち得たときの「輝き」、またはその美しさを称揚することではなく、むしろその背景に佇む敗者たちに焦点を当てることによって初めて姿を現すものだ。『メダリスト』から滲みでる花田十輝「らしさ」とは、まさにそのことを象徴している。彼の脚は一見「競争」を強調しているように見えても、実際には競争

    花田十輝の“作家性”を『メダリスト』と『ユーフォ』から考える “勝利”よりも大切なこと
  • サモ・ハンが語る、香港映画復活への思い 『トワイライト・ウォリアーズ』出演の裏話も

    2025年1月17日から日で公開され、映画ファンの間で大きな話題となっている『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』。作は、アジア全域版のアカデミー賞と言われる「アジア・フィルム・アワード」の最優秀作品賞にノミネート、最優秀編集賞と最優秀美術賞を受賞し、人気だけでなく評価も高い。 そんな作に香港の大御所サモ・ハンが友情出演している。同アワードで審査員長も務めた彼に、作の日でのヒットについてどんな思いか、そして香港映画の未来について話を聞いた。(杉穂高) 近年のアジア映画の素晴らしさ 「アジア・フィルム・アワード」で審査委員長を務めたサモ・ハン ――年度のアジア・フィルム・アワードの審査員長に選ばれたことに関して、どのような思いでしょうか。このような催しの意義についてどうお考えですか? サモ・ハン:とても光栄ですし、こうしたイベントに参加することは映画界に対する貢献になり

    サモ・ハンが語る、香港映画復活への思い 『トワイライト・ウォリアーズ』出演の裏話も
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    triceratoppo 2025/03/23
  • 「ニュータイプ」「スニーカー文庫」……現在のKADOKAWAの礎を作った元副社長・井上伸一郎が語るおたくな仕事と人生

    出版社のKADOKAWAでアニメ誌の「月刊ニュータイプ」創刊に携わり、富野由悠季の小説を文庫化してスニーカー文庫が立ち上がるきかっけを作り、『ゲートキーパーズ』で瀬戸際のアニメ事業を盛り返した人物が井上伸一郎だ。3月18日に発売された回顧録『メディアミックスの悪魔 井上伸一郎のおたく文化史』(星海社新書)は、宇野常寛を聞き手に語られた井上の言葉を通して、アニメや漫画といった日の“おたく文化”が、どのように生み出されてきたかが分かる1冊だ。 【撮り下ろし写真】第3回新潟国際アニメーション映画祭に登壇した井上伸一郎 いち早く新海誠の才能に気づいていた”おたく”の嗅覚 「東宝の川村元気さんが公開の2年前に企画書を会社まで持って来てくださって、これは売れると思い即決で出資しました」。2025年3月15日から20日まで開催の第3回新潟国際アニメーション映画祭で行われた『「ニュータイプ」40周年記念

    「ニュータイプ」「スニーカー文庫」……現在のKADOKAWAの礎を作った元副社長・井上伸一郎が語るおたくな仕事と人生
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    triceratoppo 2025/03/22
  • G.I.S.M.のバイオレンスは“パフォーマンス”だった? 安田潤司監督 × ISHIYA『パンクス 青の時代』対談

    G.I.S.M.のバイオレンスは“パフォーマンス”だった? 安田潤司監督 × ISHIYA『パンクス 青の時代』対談 1983年に製作された日のパンクドキュメンタリー映画『ちょっとの雨ならがまん』の安田潤司監督による自伝的エッセイ『パンクス 青の時代 『ちょっとの雨ならがまん』1980年代パンクシーンの記憶と記録』(DU BOOKS)が、2月7日に刊行された。ハードコアパンクとの出会い、石井聰亙(現・岳龍)監督『狂い咲きサンダーロード』の衝撃、スターリン、INU、G.I.S.M.、ハナタラシ、頭脳警察といった伝説的バンドとの交流や知られざるエピソードが、当時のムーヴメントを間近で見ていた安田監督ならではのリアルな筆致で描かれた貴重な一冊だ。書の刊行を記念して『ISHIYA私観 ジャパニーズ・ハードコア30年史』(blueprint)などの著者であるFORWARD/DEATH SIDEの

    G.I.S.M.のバイオレンスは“パフォーマンス”だった? 安田潤司監督 × ISHIYA『パンクス 青の時代』対談
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    triceratoppo 2025/03/21
  • 『Ave Mujica』“史上最狂のバンドアニメ”はどこへ向かうのか 衝撃の展開を一気に振り返る

    「史上最狂のバンドアニメ」と銘打たれて誕生したTVアニメ『BanG Dream! Ave Mujica』。自ら「史上最狂」を名乗るのはいささか大胆というか、「強気」である。 しかし編を観た視聴者にとってこのキャッチコピーはむしろ極めて妥当というか、「謙遜」であると感じられることさえあるだろう。 いかなる「舞台装置」がAve Mujicaを最狂の物語に誘ったのか。クライマックスを目前に「Ave Mujicaの世界」を振り返ろう。 怒涛のスピードで駆け抜ける衝撃展開 編を視聴してまず感じることは、何よりもその「スピード」である。 物語冒頭時点で主人公バンド・Ave Mujicaはメジャーデビューを果たしており、武道館ライブがブッキングされており、そして第4話で解散。どういうことだろうか。 そもそもAve Mujicaは結成時点からメンバー間に軋轢を抱えていた。とくに言い争っていたのはバンド

    『Ave Mujica』“史上最狂のバンドアニメ”はどこへ向かうのか 衝撃の展開を一気に振り返る
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    triceratoppo 2025/03/19
  • 「令和は訳アリの人たちが認知されやすくなった」 ヘルス嬢3人を取り巻く人生譚『バルバロ!』著者・岩浪れんじインタビュー

    なぜヘルス嬢たちを主役に? ──今回はファッションヘルスで働く女性たちが主役ですが、店自体は『コーポ・ア・コーポ』でも登場していますね。なぜ今、彼女たちを描こうと? 岩浪:『コーポ・ア・コーポ』は2004年頃という設定で平成の日常を描いたんですけど、次はそこにいた市井の人々が令和をどう生きるかを描いてみたくて。『コーポ・ア・コーポ』に「CHU♡連宝燈(ちゅーれんぽうとう)」というファッションヘルスの店を出したんですが、ここを舞台にすれば話が広がるかなと思いました。 『バルバロ!』1巻 P033より(©︎岩浪れんじ/双葉社) 岩浪:『バルバロ!』はコロナ後の令和を描きたかったので、同じヘルスでも時代が変わった感を出したいなと。あと『コーポ・ア・コーポ』は音楽用語の「ポコ・ア・ポコ(少しずつ)」からきてるんですけど、『バルバロ!』も同じで「野蛮に」という意味なんです。「アレグロ・バルバロ」とい

    「令和は訳アリの人たちが認知されやすくなった」 ヘルス嬢3人を取り巻く人生譚『バルバロ!』著者・岩浪れんじインタビュー
  • BiSの現場はなぜ狂っていったのか? 宗像明将『BiS研究員 IDOLファンたちの狂騒録』インタビュー

    BiSの現場はなぜ狂っていったのか? 宗像明将『BiS研究員 IDOLファンたちの狂騒録』インタビュー ーー2013年はリアルサウンドがスタートした年でもあり、私もその頃にはじめて宗像さんとお会いしたわけですが、そもそも、どんな経緯で音楽評論家になったのでしょうか。 宗像:もともと1996年からインターネットでサイトをやっていて、それを見た編集者の人から「ムーンライダーズのオフィシャルブックを作るので、書いてみないか」という声がかかりました。それで1998年に『20世紀のムーンライダーズ』(音楽之友社)というが出たんです。これがライターとしてのデビューですね。1996年にサイトを始めて1998年にデビューですから、早かったと思います。 ーーなぜそんなに早い時期からネットで活動を? 宗像:それ以前は教育系の出版社に勤めていて、国語の教材を作っていたんですよ。毎日ネクタイを締めて電車に乗って

    BiSの現場はなぜ狂っていったのか? 宗像明将『BiS研究員 IDOLファンたちの狂騒録』インタビュー
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    triceratoppo 2025/03/09
  • 魚豊が語る、創作の原点と『チ。』アニメ化への思い 「音楽で作品の成功率は90%上がる」

    NHK総合にて放送中のTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』(以下、『チ。』)。第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞をはじめ、数々の賞を受賞した作家・魚豊による同名コミックをアニメ化した作は、地動説を証明するために自らの信念と命を懸けた者たちの物語だ。 魚豊が描く作品の背景には、知性と暴力への深い探求が息づいており、独自の視点が織りなすキャラクターたちのセリフは、アニメーションという新たな表現方法を通じて、多くの人々の共感を呼び起こしている。そんな作の最終回を前に、作品の誕生秘話やアニメ化に対する思い、学生時代に影響を受けた作品について原作者の魚豊に語ってもらった。 「自分にとって漫画音なんです」 ――漫画を描かれている際にTVアニメ化のイメージはありましたか? 魚豊:全くなかったです。漫画を面白くしようということ以外は特に何も考えてはいなくて。ある漫画家の方にお会いした際に、「

    魚豊が語る、創作の原点と『チ。』アニメ化への思い 「音楽で作品の成功率は90%上がる」
  • 『トワイライト・ウォリアーズ』“龍兄貴”ファンにオススメしたい ルイス・クー出演作8選

    『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』が公開されてからというもの、信じられない日々を過ごしている。というのも、ルイス・クーの素敵なファンアートが毎日流れて来るのだ。正確にはルイス・クー演じる龍兄貴のファンアートなのだが、来日舞台によってルイス・クーのファンアートも普通に流れてくる。すごい。 1年前の自分に「ルイス・クーのファンアートが毎日流れてくるようになる」と言ったら果たしてどんな反応をするだろうか? 実際のところはわからないが、案外こう答えるのではないだろうか。「確かに驚くべき状況だが、そう信じられないことではない」と。なぜならルイス・クーは最高に魅力的な俳優だから。 ルイス・クーがいかに素晴らしい俳優であるかについて、ここで文字数を割くつもりはない。それに関しては『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』を観たものには重々承知だろう。ここで紹介するのは、『トワイライト・ウ

    『トワイライト・ウォリアーズ』“龍兄貴”ファンにオススメしたい ルイス・クー出演作8選
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    triceratoppo 2025/03/08
  • 愛美×『バンドリ!』10年の軌跡 「香澄が感情を学ぶたびに私の表現もどんどん増えていった」

    2025年で10周年を迎えたメディアミックスプロジェクトBanG Dream!』。声優が生演奏をおこなう音楽ユニットの先駆け的存在として、音楽を中心にアニメやゲーム、あらゆるメディアで横断的に作品を展開してきた。 2025年現在までアニメやゲームでの展開含め多くのバンドが生まれてきたなか、同プロジェクトで初めて誕生したバンドがPoppin'Party。Gt.&Vo.戸山香澄役を務める愛美は、プロジェクトのフロントマンとしても『BanG Dream!』を牽引してきた。ガールズバンド、そして声優ユニットとして当時史上最速の武道館ライブを成功させるなど、国内アニメシーンにおいて独自の歴史を紡ぎ続けてきたPoppin'Partyと『BanG Dream!』は、近年の「ガールズバンドアニメ」ブームを語るうえでも欠かすことができない。 自身がプロジェクト発足のきっかけでもある愛美は、この10年を振り

    愛美×『バンドリ!』10年の軌跡 「香澄が感情を学ぶたびに私の表現もどんどん増えていった」
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    triceratoppo 2025/02/28
  • 「桜井政博のゲーム作るには」の舞台裏 全260回のYouTube動画制作は“夢”を呼び起こし、“こだわり”の大事さを教えてくれた

    「桜井政博のゲーム作るには」の舞台裏 全260回のYouTube動画制作は“夢”を呼び起こし、“こだわり”の大事さを教えてくれた 『星のカービィ』『大乱闘スマッシュブラザーズ』などのヒット作を手がけてきたゲームクリエイター・桜井政博氏が2022年8月、突如として開設したYouTube番組「桜井政博のゲーム作るには」。 「世界中のゲームの面白さを少しだけ底上げする」ことを掲げ、ゲーム開発にまつわるお話から仕事に対する姿勢、雑談に至るまで幅広いトピックを扱った動画が投稿され続けた同番組は、2024年10月22日の放送をもって最終回を迎えた。 動画の総数は通常回が256、『ゲームセンターCXチャンネル』とのコラボレーション回の4を含めて全260。そのうち、通常回として放送された256回は、実は最終回が放送された約3年前から撮り溜めされていたものだったこと、総制作費は9,000万円で収入は0

    「桜井政博のゲーム作るには」の舞台裏 全260回のYouTube動画制作は“夢”を呼び起こし、“こだわり”の大事さを教えてくれた
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    triceratoppo 2025/02/28
  • 大学生協で最も読まれた本「アカデミック・ライティングの教科書」著者・阿部幸大「保守的な大学教員に敵視されても構わない」

    著・阿部幸大『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』(光文社) 昨年7月に発売された著書『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』(光文社)は、2024年の1年間を通じて全国の大学生協で最も読まれた一冊となった。 論文の書き方に新たな視点をもたらし、多くの学生や研究者に影響を与えた書。今回のインタビューでは、執筆の舞台裏や書に込めた想いを聞いた。 停滞し続ける日の人文学の状況を変えたいと語る阿部幸大氏 ――『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』が生まれたのは、阿部さんが2020年に公開したブログ記事「アートとしての論文」が公開初日で2万PVを超えるほどの反響があり、その読者の一人だった光文社の編集者・江口さんからオファーがあったんですよね。 阿部:ええ。 ――その書籍化のオファーが届いた際、一般的な文章作成術をテーマにしたを企画としてまず提案され

    大学生協で最も読まれた本「アカデミック・ライティングの教科書」著者・阿部幸大「保守的な大学教員に敵視されても構わない」
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    triceratoppo 2025/02/27