インドで毎年1月に開催されるムンバイマラソンの参加者。 (Photograph by Abraham Nowitz National Geographic) 1時間に1本しかない急行に乗るためバス停へ向かう。あるいは、友人と待ち合わせたレストランや予約した病院へ行く。距離は数百メートルほどだが、遅れそうで焦っている・・・。そんなとき、たいていの人は走り始めるだろう。しかし、しばらくすると立ち止まり、少し歩いてから、また走り始めた経験はないだろうか。 ここで疑問が浮かぶ。全部走った方が効率的では? 最新の研究によると、そうとも限らないようだ。 アメリカ、オハイオ州立大学の機械工学者マノジュ・スリニバサン(Manoj Srinivasan)氏は、「人は目的地に向かうとき、無意識に歩行と走行を組み合わせている」という仮説を検証した。「エネルギー消費を最小限に抑える方法で移動しているのではない