一部経営陣が破産手続き開始を申し立てた大手英会話学校ジオス(本社・東京)の須原一美取締役らは21日、記者会見し、「生徒らに多大な迷惑をかけた」と謝罪した。取締役会で申し立てを巡り意見が一致しなかったため、須原氏らが申し立てたという。 一部事業は、経営破綻(はたん)した英会話学校NOVAを引き継いだジー・コミュニケーショングループ(名古屋市)に譲渡される。閉鎖される99教室の生徒約7800人は、別のジオスの教室や、一定の費用を負担してNOVAの教室に移ってもらい、授業を受けられるようにする。生徒がすでに払った受講料(1人平均約3万7千円)は原則、返還されない。 語学教室業界の地盤沈下は著しい。経済産業省による大手中心の調査(売上高ベース)では、2006年2月に約82万7千人いた語学教室の受講生は、今年2月の時点で約33万6千人にまで落ち込んだ。紀伊国屋書店梅田本店(大阪市北区)でCD付き