心地良い苦みで、大人の喉を潤してくれるビール。そのビール作りに欠かせない材料の1つが、アルコール発酵を促す酵母菌だ。米国のある醸造所では最近、新たな酵母菌株を見つけようと調査をしていた。ところが、期待に添う良質な菌が発見されず困っていたときに、醸造責任者の男性が冗談のつもりで、34年間伸ばし続けた自分のひげを「調べてみて」と提案。すると、彼のひげから発酵に“最適”な酵母菌が見つかり、醸造所では来年にもこの菌を使ったビールの販売を予定しているという。 米放送局FOX系列KPTVやNBC系列KGW-TVによると、髭から採取した酵母菌でビール作りを行うのは、オレゴン州ニューポートにある「ローグ・エールス」というビール醸造所。最近、製造に携わる社員たちの間で「新しい酵母菌の株を見つけよう」との意見がまとまり、自社農場から見つからないか、研究室に調査を依頼したものの結果は思わしくなく、菌探しは行き詰