感じのいい店員を集めるには、どうすればいいのか。京都にある1日100食限定の人気店「佰食屋」の中村朱美さんは「佰食屋では意欲的な人や行動力のある人は採用しません。いまいる従業員を困らせたくないんです」という――。 ※本稿は、中村朱美『売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放』(ライツ社)の一部を再編集したものです。 採用広告にお金はかけない 経営者の方と話をしていると、よくこんな声を聞きます。 「優秀な人材は大企業志向で、なかなかウチの会社に来てくれない」「最近の若者は採用してもすぐに辞めてしまう。堪え性がない」。 たしかに、いまは労働者人口も不足し、特に中小企業にとっては、人を採用するのもひと苦労な時代です。せっかく採用した人がすぐに辞めてしまえば、そう愚痴を言いたくなるのもわかります。しかも、わたしたちが属しているのは、より深刻な人手不足に直面する飲食業界です。 講演で