タグ

ブックマーク / suumo.jp (41)

  • 家賃6万2千円のアパートで、東京のまぶしさを感じながら過ごした「井の頭公園」の日々|文・ひらいめぐみ - SUUMOタウン

    著: ひらいめぐみ茨城から上京したつもりが上玉だった大学への入学を機に上京し、人並みに学生生活を楽しく送っていたある日、「なんでそんな遠いところから通ってんの?」と友だちに言われた。大学は神保町駅が最寄りで、九段下駅や水道橋駅からも近い場所にあったが、わたしが当時住んでいたのはそのどこの駅から行っても1時間はかかる埼玉県のふじみ野だった。 たしかに、なぜここに住んでいるのだろう。住んでいる街の雰囲気は好きだし、家から近いスーパーはなにもかも安く便利だし、マンションも綺麗で住みやすいから、学校から少し遠いことはあまり気にしていなかった。でも、学校に通いやすくなるようにと茨城の実家を出て、上京してきたつもりだったのに、よく考えてみたらまだ上京してないじゃないか。ここは埼玉だから、上 “玉” ではないか。 学生が家を探すならば、まず大学がある神保町や九段下への乗り換えが便利なルートにある駅の不動

    家賃6万2千円のアパートで、東京のまぶしさを感じながら過ごした「井の頭公園」の日々|文・ひらいめぐみ - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2024/01/30
  • 列島を1万キロ歩くモドさんがNYタイムズに盛岡と山口を載せた理由。東京と廃墟ラブホから見える日本 クレイグ・モド(Craig Mod)インタビュー

    列島を1万キロ歩くモドさんがNYタイムズに盛岡と山口を載せた理由。東京と廃墟ラブホから見える日 クレイグ・モド(Craig Mod)インタビュー 2023年11月下旬、初雪が降った日の盛岡。筆者はどうしても来たくなり、高速バスに揺られた。 理由は2つある。一つは、筆者がかつて心を打たれた街を、もう一度味わいたくなったから。 そしてもう一つは、作家・写真家のクレイグ・モド(Craig Mod)さんにインタビューさせてもらったからだ。ニューヨークタイムズ紙に「盛岡」を強く推薦し、同紙の「2023年に行くべき52カ所」で、その2番目に盛岡を抜擢させた張人。 インタビューでモドさんが語った盛岡の姿が頭から離れず、バスに乗ったのだ。

    列島を1万キロ歩くモドさんがNYタイムズに盛岡と山口を載せた理由。東京と廃墟ラブホから見える日本 クレイグ・モド(Craig Mod)インタビュー
    tsimo
    tsimo 2024/01/25
    “東京は(世界の大都市としては)建物やお店を比較的自由に建てられるから、いろいろな住宅やお店が混在できて、そのおかげで家賃が安くできる。”
  • 何でもないけど、宇宙には近い街「淵野辺」|文・久保勇貴 - SUUMOタウン

    著: 久保勇貴 日の未来は淵野辺にある……のか?何でもないこの街に来た時、僕もまた、何者でもなかった。大学4年生の春、JAXA相模原キャンパスを見学しに、初めてこの駅に来たのだった。JR横浜線の淵野辺というその駅は、ちょうど東京と神奈川の県境、相模原市にあるらしかった。一人暮らしを始めてからはずっと都心にばかり住んでいたから、どこやねん、というのが第一印象だった。 その街は、何でもなかった。快速が止まらなくて、駅前のロータリーにバスとタクシーと交番があって、線路沿いには餃子の王将とドトールと巨大な自転車置き場があった。タピオカミルクティー屋は一軒もなかったけど、タピオカみたいな形の銀色のモニュメントが鎮座していた。 しかし、何でもないこの街は、宇宙の街ではあった。市のアピールポイントの一つとして「宇宙を身近に感じられるまち さがみはら」を掲げていて、特にJAXA相模原キャンパス最寄りの淵

    何でもないけど、宇宙には近い街「淵野辺」|文・久保勇貴 - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2023/10/10
  • 一人暮らしの女性に平屋はおすすめ?40歳代やシニアにもおすすめな間取りをご紹介! - 住まいのお役立ち記事

    女性の一人暮らしというと、分譲マンション賃貸アパートなどをイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし近年は、平屋の一戸建てを選ばれる方も増えています。40歳代やシニアの方々にとっても過ごしやすい平屋。今回はニッカ不動産の奥園丈博さんに、一人暮らしの女性が平屋に住むメリット・デメリットやおすすめの間取り、平屋を建てるためにかかる費用、防犯上の対策などを伺いまとめました。 平屋がおすすめなのはどんな一人暮らしの女性? 一人暮らしの女性といっても、年代や価値観はさまざまです。平屋の一戸建てがおすすめなのはどのような人なのかを奥園さんに伺いました。 理想の暮らしに明確なイメージがある40歳代後半~50歳代の女性 「平屋の一戸建てがおすすめなのは、集合住宅ではなく、一戸建てでしかできない暮らしをしたいと明確な意思を持った女性です。具体的には40歳代後半~50歳代で、これまで実家や賃貸・分譲マ

    一人暮らしの女性に平屋はおすすめ?40歳代やシニアにもおすすめな間取りをご紹介! - 住まいのお役立ち記事
    tsimo
    tsimo 2023/09/20
  • 1LDKのコンパクトな平屋、おすすめの間取りや広さは?ローコストでも可能?事例も紹介! - 住まいのお役立ち記事

    子育てを終えた夫婦やシングルライフを楽しみたい方のなかには、1LDKのコンパクトな平屋を検討している方もいるのではないでしょうか? 今回はライフスタイルに合わせたおすすめの間取りや1LDKの平屋を建てるメリット・デメリット、坪数別の建築費用の目安などをGREEN STYLEの羽鳥 諒さんに伺い解説します。コンパクトな1LDKの平屋の実例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。 1LDKの平屋の広さは? どんな人におすすめ? コンパクトな1LDKの平屋は一体どのような人に向いているのでしょうか? 適切な広さとあわせて羽鳥さんに伺いました。 1LDKの平屋がおすすめの人 1LDKの平屋となると、1人か2人で暮らすことが前提となります。 「弊社でご相談が多いのは、子育てを終えられたご夫婦です。『これからは庭がある家で暮らしたい』『家族が増える予定もないので家は広くなくていい』といった方

    1LDKのコンパクトな平屋、おすすめの間取りや広さは?ローコストでも可能?事例も紹介! - 住まいのお役立ち記事
    tsimo
    tsimo 2023/08/29
  • 2023年住宅トレンドは「平屋回帰」。コンパクト・耐震性・低コスト、今こそ見直される5つのメリットとは?

    一戸建てのマイホームといえば、2階建て、3LDK以上というのがこれまでの既定路線。いま、家族のあり方やライフスタイルの多様化にともない、70平米前後までのコンパクトな平屋が今需要を伸ばしています。ミニマムな広さと価格で自分らしい平屋暮らしを楽しむ人たちの声をもとに、マイホームの選択肢として注目が高まる「コンパクト平屋」の魅力を探ります。 なぜ今、コンパクト平屋が人気なのか ここ数年、住宅資材や土地価格の高騰で、従来よりもコストダウンした住宅が関心を集めるようになりました。また、子育てファミリー世帯から、単身や高齢者夫婦、ひとり親世帯(シングルファーザー・シングルマザー)といった多様な世帯が増えたことにより、住宅ニーズも変化してきています。さらに、災害で資産を失うことや、終活、実家じまいなどでモノを多く持つことへの課題に直面し、“ミニマルな暮らし”が注目されています。 そうした背景から、年々

    2023年住宅トレンドは「平屋回帰」。コンパクト・耐震性・低コスト、今こそ見直される5つのメリットとは?
    tsimo
    tsimo 2023/04/22
  • 多摩の独立を妄想し、ホームページを制作するほど多摩地区愛が止まらない土屋礼央さん【東京っ子に聞け!】 - SUUMOタウン

    インタビューと文章: 榎並紀行(やじろべえ) 写真: 小野奈那子 東京に住む人のおよそ半分が、他県からの移住者*1というデータがあります。勉学や仕事の機会を求め、その華やかさに憧れ、全国からある種の期待を胸に大勢の人が集まってきます。一方で、東京で生まれ育った「東京っ子」は、地元・東京をどのように捉えているのでしょうか。インタビュー企画「東京っ子に聞け!」では、東京出身の方々にスポットライトを当て、幼少期の思い出や原風景、内側から見る東京の変化について伺います。 ◆ ◆ ◆ 今回お話を伺ったのは、ミュージシャンの土屋礼央さん。アカペラグループRAG FAIRのリードボーカルをはじめ、バンドやソロプロジェクト、さらにはラジオパーソナリティなど幅広く活動しています。 土屋さんが生まれ育ったのは、東京の国分寺市。多摩への思いがあふれすぎて「多摩独立宣言」なるホームページを運営していたこともあるほ

    多摩の独立を妄想し、ホームページを制作するほど多摩地区愛が止まらない土屋礼央さん【東京っ子に聞け!】 - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2022/11/30
  • 「サブカルのシモキタ」開発で再注目。熱気と個性が下北沢に戻ってきた!

    下北沢は「サブカルチャーの聖地」「若者のまち」として1970年代から人気を集めてきた。しかしここ20年はチェーン店が増加し、「かつての熱気が失われたのでは」ともささやかれていた。しかし現在、再び脚光を浴びているのだ。 京王井の頭線と小田急線が通る下北沢エリア(東京都世田谷区)は2013年から在来線の地下化や高架化が行われ、ここ数年は「下北線路街」「ミカン下北」などさまざまな複合施設のオープンラッシュ。大規模開発で駅前も整備された。現在はどのような進化を遂げているのだろうか。 開発から10年、まちやカルチャーの専門家3人の目線から現在の下北沢はどう見えているのか SUUMOジャーナルでは、2021年8月にも下北沢の開発の様子をお伝えした。あれから1年、新しい商業施設も増え、さらなる進化を遂げている。 そこで今回は、2022年6月30日にTSUTAYA BOOKSTORE下北沢のSHARE L

    「サブカルのシモキタ」開発で再注目。熱気と個性が下北沢に戻ってきた!
    tsimo
    tsimo 2022/09/05
  • 能登半島の海と過ごした最高の夏休み。石川県志賀町に1軒の古民家を買った男は、集落の未来も買おうとしていた(文・玉置 標本) - SUUMOタウン

    著: 玉置 標 (撮影:宮沢豪/玉置標) 日海に突き出た能登半島の左側、石川県羽咋郡志賀町(はくいぐんしかまち)の赤崎(あかさき)という海沿いの集落に、立派な古民家を買った友人がいる。彼、佐藤正樹さんは東京在住で、その家を民泊「TOGISO」として貸し出しつつ、自身の多拠点生活の場としても活用している。 古民家のおもしろい使い方だなと遊びに行ったら、どんどん空き家が増えている赤崎で、買える家のすべてを買い取りたいという謎の野望を話してくれた。 まあまあ遠い石川県羽咋郡志賀町赤崎の古民家までやってきた 赤崎の古民家へは同行いただいたカメラマンの車で訪れたのだが、埼玉県東部の我が家からは約530km、夜中に高速道路を移動して8時間とまあまあ遠かった。 金沢駅からでも車で1時間半の場所。羽咋駅からバスを乗り継ぐというルートもあるようだが、羽田空港から飛行機でのと里山空港へ飛び、予約制のふる

    能登半島の海と過ごした最高の夏休み。石川県志賀町に1軒の古民家を買った男は、集落の未来も買おうとしていた(文・玉置 標本) - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2022/08/31
  • 自分がどこにいるのかわからなくなる瞬間が、いちばん高円寺っぽい(文・藤岡みなみ) - SUUMOタウン

    著: 藤岡みなみ photo by Yuusuke Katsunaga “寄り道して帰ろう 路地裏が手招きしている 青春が足踏みしてる” (『純情ブルース』 / 藤岡みなみ&ザ・モローンズ) 高円寺に住んでいた時に書いた歌詞に乗せて、この街のことを思い出してみたい。自作の詩を通して語るなんてロマンチックすぎるというか、ちょっとクサいやり方な気もするけれど、そんなことが許される街だと思う。 いつも誰かがいる街 17歳から27歳まで高円寺に住んでいた。家族で引越したから、自分で選んで住んだというわけじゃない。その直前は新中野にいたので、丸ノ内線沿線と中央線沿線の雰囲気の違いに驚いたのをよく覚えている。丸ノ内線は人が家にいて、中央線は人が街にいる。居場所が家じゃなくて街。高円寺は街に人がずっといて、いつもお祭りみたいだと思った。 にぎわいだけじゃなくて、例えばこんなものを見つけた時に街の人の気配

    自分がどこにいるのかわからなくなる瞬間が、いちばん高円寺っぽい(文・藤岡みなみ) - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2022/08/30
  • 京都の細長すぎる家に思わず二度見!1階は立ち飲み兼古本屋、2階は自宅の”逆うなぎの寝床” バヒュッテ

    京都にある「細長ぁ~い」お店が話題です。間口がおよそ18mあるのに対し、奥行きはたったの2~3m。この悪条件のなか、なんと住居兼店舗を実現。狭小な敷地の有効活用が高い評価を受け、2021年度「グッドデザイン賞」を受賞しました。 連日にぎわうこの店には、未利用地の活用に頭を痛める人々を救うヒントがあるはず。古書、雑貨、立ち呑みの三つの商いを一堂で行う「バヒュッテ」の清野郁美さんに運用の秘訣をうかがいました。 狭い? 広い? 思わず二度見してしまう不思議な建物 「グッドデザイン賞」を受賞したウワサのお店は、叡山(えいざん)電鉄「修学院」駅を下車し、徒歩およそ5分のところにあります。 駅前のアーケード商店街「プラザ修学院」を抜けると、そこは白川通りという名の車道。ここに築かれた建物こそが、目指すお店「ba hütte.(バヒュッテ)」です。オープンは2019年5月30日。2022年で4年目を迎え

    京都の細長すぎる家に思わず二度見!1階は立ち飲み兼古本屋、2階は自宅の”逆うなぎの寝床” バヒュッテ
    tsimo
    tsimo 2022/08/22
  • 「自分の領域を守るためには勝ち取らないといけない」小説家・羽田圭介が貫く住まいの価値観【家愛遍歴】 - 住まいのお役立ち記事

    人生の節々に発生する「引越し」。著名人の方々は、どのような観点で家を選び、今の暮らしに落ち着いたのでしょうか? 今回のお話を伺ったのは、小説家の羽田圭介さん。2015年に『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞を受賞。 実家暮らし、賃貸中古マンション購入、賃貸マンション、……さまざまな部屋を渡り歩き、独特の哲学にたどり着いた羽田さんが、住まいに求めるものとは? ーー羽田さんは現在、どんなお部屋にお住まいなのでしょうか。 しばらく賃貸のタワーマンションで暮らしていて、1年ちょっと前に低層マンション引越しました。間取りは3LDKですね。といっても一部屋はすごく狭いので「一応」3LDKみたいな。 気に入っているのは、近くにほど良い散歩エリアがあるところです。タワーマンションから見下ろせる風景って、空、コンクリートの建物ばかりなんですよ。それを眺めたところで自然の揺らぎがなく、あまり癒やされなか

    「自分の領域を守るためには勝ち取らないといけない」小説家・羽田圭介が貫く住まいの価値観【家愛遍歴】 - 住まいのお役立ち記事
    tsimo
    tsimo 2022/07/22
  • わたしには程よいまち「滋賀県彦根市」(文・御子柴泰子) - SUUMOタウン

    著: 御子柴泰子 彦根といえば彦根城、滋賀といえば琵琶湖。そんなイメージがあったけれど、住んでみたら意外とどちらもわざわざ行くことは少ない。でも、彦根城がある風景を目にしながら暮らし、大きな琵琶湖がすぐそこに横たわっていることを感じながら生活している。 わたしは大学進学と同時に彦根に越してきた。卒業した年に友人と「半月舎」という古屋を始め、店は11年目になる。学生時代は大学のあった彦根南部ののどかな地帯に住み、卒業してからは半月舎のある彦根北部の旧城下町付近に暮らしている。 おおむね地味な暮らしをしているけれど、商店街にある「フルカワ」という昔ながらのフルーツ屋さんに時々行くのが贅沢のひとつ。ちょっとお高めだけどおいしい果物が売っていて、贈答用のフルーツなども売っている。わたしはいつも、お店の入り口にあるガラスばりの冷蔵庫をのぞきこんで、カットフルーツを吟味する。年中あるのはパイナップル

    わたしには程よいまち「滋賀県彦根市」(文・御子柴泰子) - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2022/05/17
  • 調布市を胸に生きた20年間――オランダ少年がそば好きに成長する街(文・クラベ・エスラ) - SUUMOタウン

    著: クラベ・エスラ 2002年の夏休み、オランダ出身である僕は初めて日を訪れた。夏だけの間の短期留学である。当時の僕は15歳で、日が大好きな少年だった。東京の郊外に住むホストファミリーに迎え入れられ、その長女と一緒に自転車に乗って調布南高校に通った。蒸し暑い日の夏は初めてで、30分近い自転車移動で汗だくになった。ホストファミリーの長女は何度も振り向いて「エスラ、大丈夫?」と優しそうに声をかけてくれた。彼女は美人で、僕よりもよほど体力があったらしい。 週末に深大寺のおそばをべるのが、ホストファミリーにとって恒例の家族行事だった。僕もよくわからないなりに、5円玉を賽銭箱に投げ入れ、麺をつゆにかけて啜った。東京といえばネオンの看板が光る未来都市ばかり想像していた僕は、その平和な休日に面らった。 おじさんになってしまう前の僕がべる深大寺そば。深大寺の参道沿いには今も旨いおそばをべさ

    調布市を胸に生きた20年間――オランダ少年がそば好きに成長する街(文・クラベ・エスラ) - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2022/03/14
  • 室町中立売の季節(文・福富優樹) - SUUMOタウン

    著: 福富優樹 大学を卒業して、それまで4年間暮らした岩倉の町から地下鉄今出川駅と丸太町駅の間、京都御所のすぐそばにあるアパートに引越した。そのころすでにバンド「Homecomings」を組んでいた僕は、CD屋さんでアルバイトとして働くことが決まっていて、新しい季節のなかで不安と期待で胸がざわざわとずっとせわしなかった。新しい部屋は、とにかく安くてユニットバスじゃなくて、なおかつ職場のある四条や三条にすぐに自転車で行ける場所という条件で探して、よく考えもせずに適当に決めた。室町中立売にある小さなアパートで暮らした5年間は僕にとってとても大事な季節だった。 平日はCD屋さんで仕事をして週末は東京やどこか遠くでライブをして帰ってくる、という生活がはじまり、大学の時とは比べ物にならないくらい忙しい毎日を送ることになる。少しずつだけど演奏するステージは大きくなっていき、憧れの人に会えることやCD屋

    室町中立売の季節(文・福富優樹) - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2021/12/22
  • 東京の会社に勤めながら、田舎の町でかわいいエミューちゃんと一緒に暮らす日々(文・玉置 標本) - SUUMOタウン

    著: 玉置 標 オーストラリア原産の飛べない大型鳥類であるエミューを、卵から孵化させて室内飼いしている砂漠さん。「エミューちゃん」と名付けて溺愛している彼女の日々をTwitterで知り、共通の友人と一緒に会いに行ってきた。 自分の身長くらい体高がある動物との共同生活はどう考えても大変そうだが、エミューというオアシスを得て心が潤いまくっている砂漠さんの話を聞き、自分の持つ常識の狭さを思い知らされた。 エミューを飼い始めた意外な理由11月某日に砂漠さんの家を訪れると、窓の内側に大きな生き物がいた。エミューだ! すごい、すごい、すごい。 もちろんこのエミューちゃんに会いに来たので、エミューがいて当然なのだが、実際にこうして家の中にいる姿をみると、やっぱり驚いてしまう。 当にエミューだ! こちらが飼い主の砂漠さん 砂漠さんがエミューちゃんと暮らしている理由は、特別な思い入れがあって昔から飼いた

    東京の会社に勤めながら、田舎の町でかわいいエミューちゃんと一緒に暮らす日々(文・玉置 標本) - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2021/12/21
  • 住まいの水害対策の最新事情2021年版!「浮く家」「床下浸水しない家」など

    全国各地の水害被害が以前よりも話題にのぼるようになった今、これから家を建てるなら水害リスクを頭に入れて検討したいもの。ではどうやったら水害に強い家をつくれるのか? 専門家や住宅メーカーに聞いてみた。 ひとたび床上浸水すれば建物だけでなく家具やキッチン、浴室、トイレ等の設備もダメになり、下手をすればリフォームに1000万円近くかかることもある。またその地域に被害が集中するため、職人が不足して、復旧までに時間がかかりがちだ。避難生活のストレスも計り知れない。そうしたことが毎年のように全国のどこかで起こるようになってきた。 「水害対策は従来、土木分野の課題だと言われてきました」と国立研究開発法人建築研究所の主席研究監である木内望さん。「川から水が溢れないようにする、という考え方です」。ところが最近はそれだけでは被害が防げないという声が上がってきた。そのためここ数年で、土木だけでなく建築でも対策を

    住まいの水害対策の最新事情2021年版!「浮く家」「床下浸水しない家」など
    tsimo
    tsimo 2021/09/29
  • 築100年の長屋のまち「墨田区京島」にクリエイターが集結中! いま面白い東京の下町

    戦時中、奇跡的に戦火を免れたことから長屋が多く残り、豊かな風景をつくっている東京都墨田区の京島。歴史ある建物と、下町のコミュニティに魅せられ、ここ10年ほどで定住するクリエイターが増えています。古い家屋を現代に生かし、2008年から人と人を結ぶ活動を続けてきたまちづくりの立役者と、このまちで活動する方々に話を伺いました。 築約100年の長屋と働く人たちに魅了され、地元に根差して奮闘 東武スカイツリーライン「曳舟駅」、京成電鉄「京成曳舟駅」の南東の50万平米に満たないエリアに、約6900の世帯が集まる東京都墨田区京島。もともと一帯は水田と養魚場でしたが、1923年の関東大震災を境に急速に宅地化。新潟からきた大工衆「越後三人男」が、家を失った人々に向けて長屋を建て、賃貸住宅にしていったのがその理由です。 戦時中は近隣の線路や川・道路が防火提の代わりになったのに加え、住人の懸命な消火活動もあって

    築100年の長屋のまち「墨田区京島」にクリエイターが集結中! いま面白い東京の下町
    tsimo
    tsimo 2021/09/09
  • 20代の終わりと白紙の未来。通過点の街「中津」で人生を取り戻すまで - SUUMOタウン

    著者: 金井塚悠生 小学生のころ、塾に通う途中、1度だけ電車を乗り過ごしたことがある。 地元の阪急池田駅から宝塚大阪梅田行きの電車に乗って、数駅隣にある豊中駅の小さな進学塾に通っていた。ある日、ふと窓の外を見ると見覚えのない景色がながれていく。気づいた時には急行電車の中に閉じ込められていた。電車はいくつもの駅をすっ飛ばして走る。 それまで豊中駅より先に行ったことがなかった僕は、突然知らない街に連れ去られたみたいな気分になった。 結局その後は、終点の大阪梅田駅まで乗ってそのまま同じ電車で引き返して塾に行った気がする。たぶん小テストには間に合わなかった。その時、十三(じゅうそう)と梅田の間に小さく地味な駅がぽつんとある光景が何故か脳裏に焼きついていた。 阪急中津駅。 その駅の名前をちゃんと認識したのはそれから少し先のことだった。無事に中学受験で志望校に合格した僕は、地元の池田から梅田を経由し

    20代の終わりと白紙の未来。通過点の街「中津」で人生を取り戻すまで - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2021/08/06
  • 【大阪府豊中市】ここがどこかへなっていく街(文・岡野大嗣) - SUUMOタウン

    著: 岡野大嗣 幼稚園から二十代の前半まで住んでいたマンションは角部屋で、リビングの北側に開いた窓から、飛行機が飛んでいるのを空高くに眺めることができた。出張から帰ってくる父が乗っているかもしれない飛行機に手を振っている、幼いころの記憶。淀川の花火大会の日、花火が上がる時間に合わせて帰りの便を押さえていた父。父は遠く飛行機の窓から、父以外はリビングの窓から。違う場所から同じ花火を見ていることが、同じ場所で一緒に見るよりもうれしいような、さびしいのにあたたかい気分になって不思議だった。 二十歳を前にして家に引き籠っていたころ、真昼間のリビングのソファに一人寝転びながら、窓の向こうに飛行機の数をかぞえていた。大阪を旅先にやってくる人、家があって帰ってくる人、どこかへの通過点として立ち寄る人。その誰もが、こことは違うどこかで見聞きした記憶を連れてやってくる。空の高いところを飛ぶ小さな飛行機にそん

    【大阪府豊中市】ここがどこかへなっていく街(文・岡野大嗣) - SUUMOタウン
    tsimo
    tsimo 2021/07/08