政府がコロナ対策として国民に一律10万円の現金給付を決めたことで、当てにしていた減収世帯向けの30万円はなくなった。「みんながもらえるのは良いことだけど…」。飲食店の仕事が休みになり、収入が途絶えた東京都狛江市の女性(32)は、複雑な気持ちを語る。 1人暮らしのこの女性は、東京・丸の内の定食屋と居酒屋で働き、多い月は20万円ほどの収入を得ていた。 コロナの拡大につれ徐々に客足が遠のき、定食屋は4月8日、居酒屋は10日まで休むように言われた。7日に緊急事態宣言が出たことで結局、休みは宣言解除まで延長になった。これで4月分の給料はほとんどゼロに。